朝のMoto3事故が精神面に影響
マルコ・ベッツェッキにとってマレーシアGPの一日は、朝のMoto3で発生したルエダ選手とデットワイラー選手の重大なアクシデントにより、精神的にも厳しい幕開けとなった。レースでは思うようなオーバーテイクが叶わず、戦略面でもフロントタイヤの選択ミスが響いたことで、上位勢との争いには加われなかった。しかし、限界を感じるなかでもポイントを持ち帰ることができたのは救いであり、週末全体を通じて見えた課題と改善の手応えは、次戦以降への貴重な糧となった。残り2戦に向けて、選手はすでに次なる戦いに集中を高めている。

苦戦の一日を振り返る
「自分にとってはいい一日とは言えませんでした。朝のMoto3でのルエダ選手とデットワイラー選手の大事故から始まり、気持ちの整理も難しかったです。レース内容に関しても、非常に厳しいもので、思うようにオーバーテイクできませんでした。今日はこれ以上は無理でしたし、残念な結果です。ただ、少しでもポイントを取れたことはポジティブに捉えたいと思います。残り2戦に向けて、さらに集中して臨みます。」
タイヤ選択のミスが響く
「フロントタイヤの選択を間違えました。正直、昨日と同じようなパフォーマンスが出せれば、バスティアニーニやディ・ジャンアントニオと同じグループに付いていけたかもしれません。今日は勝利を狙える状況ではなかったですし、現実的にもそれは無理でしたが、それくらいの位置で戦えた可能性はあったと思います。」
次戦に向けた前向きな収穫も
「もちろん、まだ改善すべき部分はありますが、マシンの挙動や週末全体の流れから、多くの課題や改善点を発見することができました。それが自分たちにとって非常に良い経験になりました。すでに多くのアイデアが出てきているので、今回の結果がベストでなかったとしても、それもプロセスの一部。今後も変わらず努力を続けていきます。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。