新型BMW M 1000 RR、BMW S 1000 RR、BMW M 1000 R、BMW S 1000 R:最新技術と進化を遂げたスーパーバイクとハイパーネイキッド
BMWのスーパーバイク「M 1000 RR」「S 1000 RR」、そしてハイパーネイキッドバイク「M 1000 R」「S 1000 R」が、次のシーズンに向けてさらなる進化を遂げた。エンジンはEuro 5+基準に適合し、Mショートストロークスロットル(回転角58度)などが全車に標準装備されている。
BMW M 1000 RR:パワー向上とダウンフォース強化、ステアリング角度センサー技術で飛躍的性能向上
「M 1000 RR」は、直列4気筒エンジンが4 kW(6 hp)増加し、最大218 hpに到達。さらに、空力特性を向上させる新設計のフロントフェアリングと「Mウィングレット3.0」により、ラップタイムのさらなる短縮を実現する。フレックスフレームが進化し、エンジンマウントも新設計となる。新たに導入されたステアリング角度センサー技術によって、DTC(ダイナミック・トラクション・コントロール)の「スライドコントロール」機能と、BMWレースABSプロの「ブレーキスライドアシスト」機能が利用可能となり、アクセルおよびブレーキ操作時の安定性が大幅に向上している。新型「M RR」は「ライトホワイトユニ」カラーのベースモデルと「ブラックストームメタリック」カラーのMコンペティションモデルが用意されている。
BMW S 1000 RR:サーキット性能の向上と充実した標準装備
「S 1000 RR」も、特にサーキットでの性能向上が図られた。Mショートストロークスロットルでレスポンス性が向上し、新しいウィングレットが追加。さらに、ブレーキ冷却効果を高めるフロントホイールカバーと新デザインのサイドフェアリングも特徴だ。標準装備には「レースプロ」モードやエンジンブレーキ、ヒルスタートコントロールプロ、5段階のABS調整、ダイナミックブレーキコントロール(DBC)が追加された。カラーオプションは「ブラックストームメタリック」「ブルーストーンメタリック」、Mパッケージ装備の「ライトホワイトユニ/Mモータースポーツ」の3種類だ。
BMW M 1000 R:ダイナミックなデザインと性能向上のMハイパーネイキッドバイク
「M 1000 R」は、RRモデル由来のデュアルフローLEDヘッドライトと、ヘッドライト間に配置されたMロゴが特徴。トラクションコントロールDTCの制御戦略も見直され、サーキットでの「レース」モードでは一層の性能向上が実現されている。ベースモデル「ライトホワイトユニ/Mモータースポーツ」と「ホワイトアルミニウムメタリックマット」に加え、Mコンペティション仕様として「ブラックストームメタリック」も選択可能。
BMW S 1000 R:ハイパーネイキッドバイクのさらなるパワーアップと充実の標準装備
「S 1000 R」もエンジン出力が125 kW(170 hp)に強化され、ファイナルギアの短縮でスプリント性能が向上。Mショートストロークスロットルや改良されたシフトアシスタントプロで、全ての状況でよりダイナミックな走行が可能だ。新しいデュアルフローLEDヘッドライトもRRモデルから導入され、より際立つ外観を実現。エンジンブレーキ、USB-C充電ソケット、短縮型ナンバープレートホルダー、緊急通報システム(E-Call)も標準装備されている。カラーは「ブラックストームメタリック」「ブルーファイア/ムジャロイエロー」「ライトホワイトユニ/Mモータースポーツ」の3種類だ。
主な新標準装備の概要
BMW M 1000 RR
- 最大出力218 hp(+6 hp)
- Euro 5+適合
- 新設計シリンダーヘッドとチタン製バルブ
- チタン製エキゾーストシステム
- Mショートストロークスロットル
- 新しいMウィングレット3.0(CFK製)
BMW S 1000 RR
- 新しいウィングレット
- プロライディングモードを標準装備
- Mショートストロークスロットル
- 新デザインのサイドフェアリングとフロントホイールカバー
BMW M 1000 R
- デュアルフローLEDヘッドライト
- 黒色のウィングレットとクラッチカバー
- プラチナグレーメタリックのリアフレームとスイングアーム
BMW S 1000 R
- 170 hp(+5 hp)
- エンジンドラッグトルクコントロール(MSR)
- USB-C充電ソケット
- 短縮ナンバープレートホルダー
- 緊急通報システム(E-Call)
(Photo courtesy of BMW)