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ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)がフィリップアイランドで歴史的な快挙を達成。自身初のワールドスーパーバイク(WorldSBK)ハットトリックを決め、今大会で3戦全勝を飾った。レース2では2.6秒の差をつけてフィニッシュし、開幕戦を完全制覇。
一方、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は、マシンの不調に苦しみ、12周目にピットイン。そのままチームの判断でレースを終えることとなった。
ブレガが圧倒的な速さでレースを席巻
ブレガはレースウィークを通して他を寄せ付けない走りを披露。テスト時点で好調を示していたが、開幕3連勝という圧巻の結果でシーズンをスタートさせた。この速さに、ライバルたちは早くも対応策を模索する必要があるだろう。
2位にはアルヴァロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)が入り、前日のスーパーポールレースでの不調を挽回。11番手スタートからの快進撃で表彰台の真ん中を争った。3位はアンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)。2番手スタートから、インディペンデント勢の猛追を受けながらも連続表彰台を獲得した。
インディペンデントライダーの戦いも激しさを増した。スコット・レディング(MGM Bonovo Racing)とダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)が、レース後半のピットストップ後に激しいバトルを展開。最終的にはレディングが4位、ペトルッチが5位に入った。
また、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)はキャリアベストを更新する6位を獲得。スーパーポールレースで5位に入った勢いそのままに、フィリップアイランドでの好調を維持した。5位との差はわずか0.088秒で、もう一歩でさらに上位を狙えたレースだった。
アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus Yamaha)は再び7位でフィニッシュし、ヤマハ勢最上位を確保。彼の安定したパフォーマンスが際立った。 bimota by Kawasaki Racing Teamのアレックス・ロウズはP8でフィニッシュし、0.022秒差でヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racing Team)が9位。さらにアクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)が10位に入り、ビモータ勢も確実にポイントを重ねた。