モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームは、ヨーロッパのクラウド&サイバーセキュリティ企業「ReeVo S.p.A.」と、2025年および2026年シーズンにわたるオフィシャルスポンサー契約を締結したと発表した。今週末のアメリカズGPより、ReeVoのロゴがファビオ・クアルタラロとアレックス・リンスのYZR-M1のフロントウイング、ならびにピットガレージやホスピタリティエリアなど、チームの各所に掲出される。

ReeVoとは

ReeVoは、データ、インフラ、アプリケーションを守ることに特化したクラウド&サイバーセキュリティプロバイダー。2003年の設立以来、「デジタル・ヴォールト(Digital Vault)」と呼ばれる独自のデータセンターを通じて、高度に統合されたセキュリティ・バイ・デザインのクラウドソリューションを提供している。ビジネスの継続性、回復力、そしてデジタル変革の加速を支える企業として、現在では欧州で信頼される存在となっている。

Yamaha Motor Racingマネージングディレクター パオロ・パヴェジオ

「テクノロジーの進化は目覚ましく、クラウドストレージやAI、革新技術がビジネスのあり方を日々変えています。私たちヤマハも、常にこうした技術に注目し、機会とリスクの両面を学び取っています。ReeVoはクラウドとサイバーセキュリティ分野でのリーダーであり、我々が重視する“信頼、安全性、プロフェッショナリズム”という価値観を共有しています。今後2年間、強固な関係を築けることを楽しみにしています」

ReeVo CEO & CRO サルヴァトーレ・ジャンネット

「現代は完全なデジタル時代であり、すべてが相互接続されています。MotoGPも例外ではなく、先進的なテレメトリーシステムやリアルタイムデータ管理など、パフォーマンス向上の鍵を握る重要な技術が導入されています。ReeVoでは、データこそが真の企業資産であると考えており、それを守ることが我々の使命です。今回の提携は、“技術・革新・パフォーマンス・セキュリティ”、そして“大きな挑戦への情熱”という共通の価値観に基づくものであり、大変誇りに思っています」

MotoGPとサイバーセキュリティの交差点

MotoGPでは、今やマシン開発やレース戦略において、膨大かつ機密性の高いデータのリアルタイム処理が不可欠となっている。そうした中で、ReeVoのような高度なクラウド技術とセキュリティ専門性を持つパートナーとの連携は、チームにとって極めて大きな武器となる。データ保護とデジタル基盤の強化が、パフォーマンス向上への新たな鍵となることは間違いない。モンスターエナジー・ヤマハは、最新技術の先端を走り続けるMotoGPの舞台において、新たなステップを踏み出した。

(Photo courtesy of yamaha)