マルク・マルケス、通算200戦目を勝利で飾る

マルク・マルケスがMotoGP通算200戦目のレースで見事な勝利を飾った。舞台は彼が得意とするザクセンリンク。週末を通して集中力を保ち、特に雨に見舞われた土曜日にはリスクを抑えつつも確かな走りを見せた。決勝ではドライコンディションの中、自身のリズムとタイヤマネジメントを武器に無理なく首位を走行。ライディングの快適さを重視しながらも高いレベルでのパフォーマンスを維持し、経験に裏打ちされた冷静な判断で勝利を掴み取った。レース後にはトラックコンディションや安全面への懸念も口にしつつ、変わらぬ情熱で次戦へ向かう決意を見せた。

ドライでの優位性と冷静なレース運び

「本当に嬉しい結果です。ザクセンリンクはカレンダーの中で攻めるべきトラックですから。今週末は集中して挑みました。特に土曜日は雨の中で集中してレースをしました。ドライの今日はリズムが他のライダーよりもいいことがわかっていました。無理をせずに自分の走りを続けて優勝が出来ました。」

タフなコンディションと慎重な判断

「今日のコンディションはタフでした。土曜日が雨だったこともあり、路面にタイヤが載っていない状況でのレースでしたから、ターン1は特に滑りやすかったと思います。バイクを止めることが難しい状況でしたし、いろいろなことに気をつけながら走行していました。イエローフラッグも多く出ましたし、それもあってより注意しながらの走行となりましたね。」

200戦目に込めた想いと継続する情熱

「優勝回数は増えていますが、バイクで楽しんで走っていることが重要です。自分にとって200戦目のレースで優勝が出来たということは、自分が未だに高いレベルで走行出来ていることを示しているでしょう。今までと同じ情熱を持って進んでいきたいですね。」

無理のないペースと戦略的なタイヤマネジメント

「得意なトラックでの走行だということもありますし、毎回走行をする中で適切なラインを選択出来ていたこともスピードの理由でしょう。自分は今日は限界での走行はしていません。20.4、20.3秒あたりが自分のこのトラックでの限界タイムです。今日はレースが非常に長いことがわかっていたので、タイヤを温存していきました。最終的にはタイヤは想定以上にドロップしていましたが、その状況でも快適に走行は出来ましたね。」

金曜の課題と日曜に向けた準備

「金曜は2回目のアタックが出来なかったのでファビオ・ディ・ジャンアントニオに前に行かれてしまいました。ただ、これは再びドライで走行できるのが日曜であるとわかっていたので、タイヤを試すことを優先していたためです。ミディアムを使いながら電子制御を煮詰めていましたが、それこそがこのトラックでは重要になるんです。」

Ducatiでのライディングとフィジカルへの配慮

「もちろん今日のレースもプッシュしていましたが、Ducatiのライディングはホンダとは異なります。ただ、ホンダ時代と比較して腕の問題もありますから、フィジカル面ではよりスムーズにライディングをするように変化はしていますね。」

トラックの安全性への懸念

「このトラックは大好きですが、特にウェットコンディションではいくつかのウォールが近すぎる気がします。ウェットでは転倒時のスピードも出ますからね。」

転倒の多発要因とマシンの挙動

「今日の転倒が多かった理由は昨日がレインだったからでしょう。雨の後のドライ走行だということもあって、路面の感触は非常に奇妙でした。バイクが非常に重く感じたんです。それに皆がハードフロントタイヤを使っていたこともあったと思いますね。」