ピレリ(Pirelli)ポルトガル戦プレビュー ポルティマオでピレリが新型フロントタイヤを投入 スポーツバイククラスも初開催

ピレリは、FIMスーパーバイク世界選手権のヨーロッパラウンド初戦となるポルトガル・ラウンド(ポルティマオ)において、新開発のフロントタイヤを投入する。あわせて、新カテゴリーであるFIMスポーツバイク世界選手権も同地で初開催される。

今回導入されるのはソフト仕様のE1164フロントタイヤで、従来の標準SC1と比較して構造およびコンパウンドを刷新したデベロップメントスペックとなる。この新仕様は、既存のスタンダードソリューションであるソフトSC1およびミディアムSC2とともに供給される。

リアタイヤに関しては、例年通りポルティマオではスーパーソフトSCX(旧開発コードE0126)が、通常エクストラソフトSCQが担う役割を担当する。すなわち、フリー走行、予選、スーパーポールレース専用タイヤとして使用される。この判断の背景には、ポルトガルのコース特性がある。グリップレベルが低くホイールスピンが発生しやすいため、特に右側ショルダーにおいてリアタイヤに大きな熱変動が頻発する。また、アップダウンの激しいレイアウトにより、下りながらの強いブレーキングが多く、フロントタイヤにも大きな負荷がかかる。

決勝レース用のリアタイヤとしては、昨年のレースタイヤであるソフトSC0(旧開発コードE0125)と、今季から新たに標準ミディアムとして昇格したSC1(旧開発コードD0286)が用意される。

さらに注目点として、新設されたFIMスポーツバイク世界選手権がポルティマオで初開催される。このカテゴリーはスーパースポーツ300に代わるもので、エンジン形式や性能が大きく異なる6メーカーが参戦する。ただしタイヤは全車共通で、フロント120/70、リア180/60サイズのDIABLO Superbike SC1コンパウンドが使用される。これは現在3シーズン目を迎えるWorldWCR(女子世界選手権)でも採用されている仕様と同一である。

ジョルジオ・バルビエ(Giorgio Barbier/ピレリ モーターサイクルレーシングディレクター)

「フィリップアイランドではリアの開発タイヤを2種類投入しましたが、ヨーロッパ初戦となる今回はフロントタイヤのラインアップ強化に焦点を当て、E1164仕様を開発しました。このタイヤは標準のソフトSC1に代わる選択肢であり、ブレーキング時およびコーナー進入時の安定性向上を狙った革新的な構造と、レース距離を通じて安定した性能を発揮する新コンパウンドを採用しています。ブレーキング時にフロントへ大きな負荷がかかるアルガルヴェ・サーキットは、新型フロントタイヤの性能評価に最適なコースです。」

「また今週末は、スーパースポーツ300に代わる新カテゴリーであるFIMスポーツバイク世界選手権が開幕します。このクラスでも他カテゴリー同様にピレリタイヤが使用され、前後ともにDIABLO SuperbikeのSC1スリックが供給されます。同じ仕様は、今季全6戦・24名のライダーが参戦する女子世界選手権WorldWCRでも使用されます。パドック関係者やファンにとって、多くのトピックと新要素にあふれたラウンドとなるでしょう。」