これでMotoGP3勝目、チャンピオンシップ首位に立ったクラッチロー選手。今回の勝利でホンダにGP通算750勝目をプレゼントしています。終盤ではトップ争いに加わらずフロントタイヤを温存している印象がありましたが、パルクフェルメで語っているところによると、やはりバトルに加わらずにタイヤを温存していたとのこと。経験豊富なクラッチロー選手らしい見事な走りでの優勝となりました。

サイモン・クラファー

「これで3勝目となりました。最後はヨハンを従えての走行でしたが、いかがでしたか?」

カル・クラッチロー

「優勝は嬉しいね。ただ正直、優勝は出来るかもなと思っていたんです。ここに来た時点でマルクと自分で1位、2位でレースを追えることが出来ると思っていました。今日は抜こうと思えば抜けるであろうライダー達についていきました。ただ、フロントタイヤが溶け出しているような状態だったので、スリップストリームにはつきませんでした。(※スリップストリームにつくと風が当たらずフロントタイヤが冷えないので、フロントタイヤがオーバーヒートしてしまう。)

正直フロントタイヤは自分にはソフト過ぎたんです。これはレースの序盤ですぐにわかっていたんです。過去2戦でチームは本当に素晴らしい仕事してくれました。今週の仕上がりであればどんなサーキットでも戦えると思っていました。次はオースティンですが、(ホンダの)強みを活かしてトップ5を狙う必要があります。今年は優勝を重ねたいんです。」

「今日は正直レース自体はそこまでトリッキーではありませんでした。今日はウェットパッチが残っていたのは最終コーナーぐらいでしたからね。それにラップタイムも良かったですし、自分のファステストは最終ラップでした。これも昨年と同じです。今日はとにかく良い仕事が出来ましたし良いレースでした。ヨハン、アレックス、ジャックと素晴らしいバトルもありました。ただ自分のフロントタイヤは最後まで完璧な状態でしたから、最終ラップでフロントに立てるのはわかっていました。」

(Photo courtesy of michelin)