乾きつつある路面でスリックタイヤという厳しいコンディションのレースとなったアルゼンチンGPに続いて、テキサスは路面改修の影響に不安が残る状態でのレースウィークとなります。

大西洋を越えたミシュランの移動は続き、今週末は北米大陸へ。

アメリカ合衆国テキサス州オースティンでMotoGP™選手権第 3 戦 Red Bull Grand Prix of the Americas(※レッドブル・グランプリ・オブ・ジ・アメリカズ)が開催されます。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(CoTA)はMotoGP開催サーキットの中でも最も近代的なもののひとつに数えられ、2013年の初開催以来、常に選手権の会場となって来ました。全長5,513mの反時計回りのコースには11の左ターンと9つの右ターンがあり、その一部は他の有名サーキットに似たデザインとなっています。

シルバーストンのマゴッツ・ベケッツ・チャペル、イスタンブールパークのターン8、そしてホッケンハイムのアリーナ・ベンド。他にもインテルラゴスとエステルライヒリンクから着想を得たコーナーもあります。こうした多種多様なコーナーと1,200mに及ぶストレートがタイヤには極度のストレスをかけ、摩耗も促進させます。

ミシュランはこのグランプリために、前後ともソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドの MICHELIN Power slickタイヤを用意しています。フロントタイヤは左右対称設計ですが、リアについては3種類とも負荷の大きな右側をよりハードにした左右非対称設計となっています。また、CoTAは路面が非常にバンピーなことでも知られており、主催者は今年のレースのために産業用機械を用いて路面のバンプを滑らかにすべく改修工事を実施しています。そしてこの改修は、ミシュラン、チーム、そしてライダーがこの週末に直面しなければならないもうひとつの未知の事案となります。

テキサスに位置するこのサーキットの天候は非常に好適(過去5年の開催でウエットコンディションに分類されたのはわずか2セッションのみ)ですが、それでも雨になる可能性は否定できません。このためミシュランは前後ともソフトとミディアムの MICHELIN Power Rain タイヤを用意しています。このうちリアタイヤは右側をよりハードとした左右非対称設計となっています。

2018年MotoGP世界選手権第3戦は4月20日金曜日、最初の2回のフリープラクティスセッションから走行が開始されます。プラクティスは土曜日にも行われ、それに続いて決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行われます。決勝レースは今年、これまでの21周から20周に短縮され、現地時間4月22日日曜日14時00分、日本時間23日月曜日04:00にスタートします。

モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「CoTAは厳しく、リスペクトすべきコースです。様々な特徴があり、私たちはすべてのターン、ハードブレーキングゾーン、そして要求の厳しい路面に対応できるタイヤを作らなければなりません。レースの主催者は、このサーキットで行われる他のイベントによって引き起こされた路面のバンプを取り除くべく努力していますが、このことがタイヤにどのように影響するのかを理解することは非常に重要であり、また興味深いことです。CoTAでは私たちのタイヤの真のポテンシャルを実証していない、私たちはそう考えています。そのためここは、私たちが進歩を誓っているサーキットのひとつなのです。ポジティブな結果を、そして私たちに何ができるのかをお見せするチャンスがやってくることに期待しています」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュラン プレスリリース>