ヘレスGPの結果です。路面温度は39℃まで上がり、各選手がタイヤ選択に苦労する中、ホールショットを奪ったのはホルへ・ロレンソ。そのままレースをリードします。なお、序盤でいきなりアプリリアのアレイシ・エスパルガロがマシントラブルでリタイアとなります。ホルへ・ロレンソは唯一フロントにソフトコンパウンドを使用していますが、残り18周の段階でマルク・マルケスにオーバーテイクされるまでトップを走行します。
なお残り20周の段階でリンスががまたしても転倒。これでリンスは4戦で3つの転倒となりました。残り18周ではクラッチローが転倒。せっかくポールポジションを生かせないままの転倒となります。レースはその後ドヴィツィオーゾが徐々に追い上げて、マルケスが単独で逃げる中、ロレンソ、ドヴィツィオーゾ、ペドロサが表彰台を争う形となります。
Ducatiにとって表彰台獲得は確実と思われていましたが、残り8周でロレンソをオーバーテイクしたドヴィツィオーゾがアウトにはらみ、そのインサイドにカットインしたロレンソのイン側からペドロサがロレンソに衝突、弾き飛ばされたロレンソのマシンがドヴィツィオーゾのマシンに接触、3台が一瞬にしてリタイアとなります。
これでタイヤのグリップに苦しんで表彰台争いから脱落したかに思えたヨハン・ザルコが単独2位、アンドレア・イアンノーネ、ダニロ・ペトルッチが激しく3位争いを展開し、最終的にアンドレア・イアンノーネが3位を獲得しました。マルケスは危なげなく圧倒的なリードを築いてそのまま優勝しています。
4位ダニロ・ペトルッチ、5位バレンティーノ・ロッシ、6位ジャック・ミラーとなり、マーべリック・ビニャーレスが7位、アルヴァロ・バウティスタが8位、フランコ・モルビデッリ9位、ワイルドカードのミカ・カリオが10位を獲得しています。ポル・エスパルガロ11位、中上 貴晶が12位、ブラッドリー・スミス13位、ティト・ラバト14位となりました。
なお、今回の優勝でマルケスはマイク・ヘイルウッドに並ぶ最高峰クラス37勝を達成、ミシュランにとってのグランプリレース400勝を達成、バレンティーノ・ロッシは決勝レースでの走行距離が地球1周分となる快挙を達成しています。