レースがスタートするとフランセスコ・バグナイアが1位、ファビオ・クアルタラロがこれを追う展開となったが、フランセスコ・バグナイアが転倒したことでファビオ・クアルタラロが単独で逃げる形となった。
また、スタート直後にマルク・マルケスがブラッド・ビンダーに突っ込んで転倒、ビンダーは転倒を免れている。ファビオ・クアルタラロはヨハン・ザルコとのバトルになるかと思えたものの、ペースに優れるファビオ・クアルタラロがザルコを交わして独走体制に入る。
ヨハン・ザルコを追うミゲル・オリヴェイラは、序盤ハードタイヤを履いていたことでペースが上がらなかったものの、後半にヨハン・ザルコを抜いて2位に浮上。後方からはアレックス・リンスとジョアン・ミルがザルコに迫り、ジョアン・ミルはヨハン・ザルコを抜いたが、ミゲル・オリヴェイラを追い抜くことは出来ずに3位で完走した。
なお、2位のミゲル・オリヴェイラ、3位のジョアン・ミルが共に最終ラップでトラックリミットを超過したため、2人の順位は変わらなかった。4位はヨハン・ザルコ、5位ブラッド・ビンダー、6位ジャック・ミラー、7位アレイシ・エスパルガロ、8位マーべリック・ビニャーレス、9位ダニーロ・ペトルッチ、10位バレンティーノ・ロッシとなった。
優勝ファビオ・クアルタラロ
「奇妙な1日です。レース前に色々な感情を感じました。ターン9を通過するたびにジェイソンのことを考えました。フランスでは母の日なので、母のためにこの優勝をと思いますが、今日の優勝はジェイソンに捧げるものです。」
2位ミゲル・オリヴェイラ
「いいレースでした。ペースはベストの1台だと思っていました。ハードフロントでしたので序盤はリズムに乗るのが難しかったです。異なる環境の中で表彰台を再現したいと思います。この結果はジェイソンに捧げます。」
3位ジョアン・ミル
「今日は本当に疲れました。全てを出し切っての走行でしたね。ペースとベストに近いと思ってましたし、最後はコンスタントに走行出来ました。残念ながらミゲルは抜けなかったですが、彼は素晴らしい走行でしたね。この表彰台はジェイソンに捧げます。」
順位 | ライダー名 | タイム |
1位 | ファビオ・クアルタラロ | 41’16.344 |
2位 | ミゲル・オリヴェイラ | 41’18.936 |
3位 | ジョアン・ミル | 41’19.344 |
4位 | ヨハン・ザルコ | 41’19.879 |
5位 | ブラッド・ビンダー | 41’21.247 |
6位 | ジャック・ミラー | 41’22.577 |
7位 | アレイシ・エスパルガロ | 41’24.374 |
8位 | マーべリック・ビニャーレス | 41’33.583 |
9位 | ダニーロ・ペトルッチ | 41’39.640 |
10位 | バレンティーノ・ロッシ | 41’41.490 |
11位 | イケル・レクオーナ | 41’41.496 |
12位 | ポル・エスパルガロ | 41’42.403 |
13位 | ミケーレ・ピッロ | 41’42.526 |
14位 | アレックス・マルケス | 41’45.744 |
15位 | ロレンソ・サヴァドーリ | 41’48.722 |
16位 | フランコ・モルビデッリ | 41’54.250 |
17位 | ルカ・マリーニ | 42’06.650 |