日曜の決勝レースで、NTS RW RACING GP のジョー・ロバーツとスティーヴン・オデンダールは、ともにポイント圏内である上位15位をうかがう力強い走りを披露しました。しかし、レース終盤にそれぞれ転倒を喫し、残念ながら両選手ともノーポイントレースとなってしまいました。午後12時20分に始まった全23周回の戦いで、ロバーツとオデンダールはNTSシャシーの高い戦闘力を存分に引き出して、ライバル勢の選手たちを相手に一歩も退かないバトルを繰り広げました。しかし、その激しい戦いのさなか、19周目にロバーツが1コーナーで転倒。同じ集団内で争っていたオデンダールは、その後も唯一のNTS陣営として勇敢に戦い続けましたが、20周目の最終コーナーでフロントからの転倒により、リタイアを余儀なくされました。第5戦フランスGPは、5月18日(金)午前にフリー走行1回目がスタートします。
スティーヴン・オデンダール
(転倒リタイア:16位走行中)
「昨日の予選は厳しいセッションになってしまったけれども、今日のレースはバイクの仕上がりも良く、スタートから気持ちよく攻めていくことができた。集団内でバトルをしていても、しっかりとしたマシンの手応えを感じることができたよ。レース終盤になって、ポイント獲得圏が現実味を帯びはじめたので、さらにプッシュしたんだ。残念ながら最終コーナーでフロントを切れ込ませて転倒してしまったけれども、僕たちのバイクにトップ15を目指せるポテンシャルがあることは、今日のレースで示すことができたと思う。僕たちを支えてくれるチームと、応援してくれるすべての方々には本当に感謝をしている。皆の支援に報いるためにも、次のルマンでは良い結果を獲得できるようにがんばるよ」
ジョー・ロバーツ
(転倒リタイア:17位走行中)
「今日の決勝は最終的なリザルトこそ良くなかったけれども、密度の濃い内容のレースをできたと思う。ラップタイムの面でも、安定して同じ水準で走り続けることができた。しかし、レースが後半に差しかかって、スティーヴンの後ろで17番手を走行しているときに1コーナーでシフトミスをしてしまったんだ。1速で進入して2速で立ち上がるところを、ギアがニュートラルに入ってしまったために、ハイサイドで転倒する羽目になった。好結果が目の前まで迫っていただけに、本当に悔しくて残念だ。もったいないレースになってしまったけれども、高い水準で安定したラップタイムを刻める能力を発揮できたのは、今後に向けてポジティブな点だと思う。次戦のルマンも僕にとって初体験のコースだけど、さらに一歩前進できるようにチーム全員で一丸となってがんばるよ」
ヤルノ・ヤンセン
(チームマネージャー)
「今回の第4戦は、土曜の予選が厳しい内容で決勝レースもノーポイントに終わってしまいましたが、収穫も多かったレースウィークでした。今後に向けて改善すべき点が多いのは事実ですが、この三日間を振り返ると、マシントライダーの高いポテンシャルを発揮することができた、というのも一面の真実です。レース終盤に両選手が転倒してしまったとはいえ、それまではポイント圏内を争うことができたので、過去3戦と比べれば良い手応えを感じることもできました。我々のチームスタッフは、2名のライダーとともに今回の厳しいウィークをとてもよくがんばって戦い抜いてくれました。彼らの努力に報いるためにも、少しでも早く好結果を収められるようにさらなる努力を続けてゆきます」
(Photo courtesy of NTS)
<NTS プレスリリース>