日曜午後12時20分にスタートしたアラゴンGP決勝レースで、NTS RW RACING GPのスティーヴン・オデンダールが18位でゴール。ウィークを通して高いパフォーマンスを発揮してきましたが、決勝レースではあとわずかでチャンピオンシップポイント獲得には届きませんでした。一方、ジョー・ロバーツにとっては苦戦を強いられる週末になりましたが、持ち前の強い精神力を発揮して最後まで健闘しました。

決勝日のモーターランド・アラゴンは、このレースウィークの好天を維持。強い日射しが降り注ぐ、高い温度条件の一日になりました。Moto2クラスの決勝レースは、トップ争いから中段グループに至るまで、コース上の各所で激しいバトルが繰り広げられました。NTS RW RACING GP の両選手は、NTS製シャシーの高いセットアップ能力を武器にライバルたちと互角以上の戦いを展開しましたが、中段グループの集団に揉まれるうちに、ポイント圏内を逃してしまいました。オデンダールは15位を争いましたが、18位でゴール。ロバーツは週末を通して苦戦を強いられたものの、最後は24位で完走し、チェッカーフラッグを受けました。今年初開催となる次戦の第15戦タイGPは、10月5日(金)午前にフリー走行1回目がスタートします。

スティーヴン・オデンダール

(決勝 18 位完走)
「スタートは上手く決めたけど、序盤に他の選手と争っているときにアウト側へ押し出されてしまったために、結果的に上位集団からも引き離されてしまったんだ。ポイント獲得の可能性が遠ざかってしまったけれども、週末を通していいレースペースを刻めていたので、決勝でもその再現を目指してがんばった。今回のレースウィークではポジティブな手応えを掴めた要素もあったので、今後のレースに活かすことができると思う。今年は何もかもが初体験で手探りのシーズンだけど、僕たちをいつも力強く支えてくれるチームとNTS、そして応援してくださる皆さんには本当に感謝をしているよ」

ジョー・ロバーツ

(決勝24位完走)
「今回のレースウィークはいいセットアップを見いだすことができなかったので、厳しい週末になってしまった。決勝レースは、他のライダーたちに揉まれて押し出されたりしたので、かなりタイムをロスしてしまった。でも、ラップタイムを見てもポイント獲得圏内へ迫るには少し足りなかった、というのが正直なところだ。気持ちを切り替えて、アジアを転戦するフライアウェイシリーズで全力を尽くすようにがんばるよ」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今日の決勝レースでスティーヴンはとてもがんばってくれましたが、残念ながらポイント獲得圏内には届きませんでした。彼の走り自体は非常に力強かったので、前戦よりは着実に前進をできているといえるでしょう。既に発表したとおり、スティーヴンは来年も我々のチームで走ってくれることになったので、これからもこの調子で前進を続けてほしいと思います。ジョーについても我々の熱意は変わりませんが、今週末は残念なことに、彼本来の実力を存分に発揮するには至りませんでした。Moto2世界選手権という水準の高さを考えれば、思いどおりのセッティングをだせないときにこのような結果に沈んでしまうのは、ある意味では当然の結果かもしれません。次戦のタイは、初開催地で誰も走行経験がないので、皆が横一線の条件になります。学習能力の高いジョーにとっては、力の見せどころです。スティーヴンとともに、NTS陣営の実力を存分に発揮してくれると期待しています」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)