バイクの改善をビデオを見て研究したというマルケスはライディングスタイル、バイクのセットアップを変えてポールポジションを獲得。ドライに関しても同様に改善を進めてくることが可能でしょう。ポールポジション➜7番グリッドに降格となりましたが、表彰台争いに絡んでくるだけのスピードは間違いなくあるはずです。

マルク・マルケス

「今回は自分の状況に適応するスピードが生かされた予選でした。既にFP4の段階でレインコンディションでのセットアップに関して理解が進んだ点があったんです。ですから予選に関してはセットアップを変更して、すぐさまに良い感触で走りだしました。その中でプッシュしていたんですが、ターン4でフロントを失いました。2台目のバイクでプッシュして良いラップを記録出来たので嬉しいですね。決勝はドライのようですが、またその中で、ドヴィツィオーゾ、ビニャーレスが接近しており、ザルコとバレンティーノも速いでしょう。」

最も重要なのは苦戦するサーキット、フィーリングがいまいちなサーキットでも表彰台を獲得出来ているということです。トップライダー達とのペースはさほど変わらない状況ですから、100%でレースをして良い形でシーズンを終えたいと思っています。ウェットの場合はどうなるかですが、同様にベストを尽くすだけです。」

金曜の時点でドライではトップの選手からはかなり離されていることがわかっていました。ですからトップで走行したければバイクだけでなくライディングスタイルを変更する必要があると思っていました。ですからアルベルトとエミリオと相談して何をするか決めて、バイクにも変更を施しました。ですから今日はライディングスタイル、バイクのセットアップを変えてすぐさま良い感触を得ました。ただマレーシアの場合はトラックコンディションがすぐに変わりますから、明日もまた競争力は発揮出来るかどうかはわかりません。」

「改善に関してはビデオを見て最速だったドヴィツィオーゾが何をしているか、ビニャーレスが何をしているかを理解して、2つの異なるライディングスタイルの中で最適な妥協点を見つけようとしたんです。何をしたかは秘密ですけどね。セットアップ変更と合わせて今は自分が望んでいたようなライディングが出来ています。時には自分が良いラインで走行出来ていないことがわかるんですけど、バイクのセットアップが理想的なラインでの走行を許容しないことがあるんです。今はバイクを変更したことで走りたいラインで走行が出来ます。1周のタイムでは大差ありませんが、レース全体で考えると大きな違いになるんですよ。」

「イアンノーネとの件は、ボックスから出た後にドヴィツィオーゾを抜かせてヘアピンで後ろを振り返った時に後ろにいたスズキはリンスだけだと思っていたんです。イアンノーネは振り返ったのと逆側にいたので彼が見えなかったんです。ヘアピンでインサイドラインで走行してしまったんですが、イアンノーネはインサイドで自分を抜いていったので彼を妨害してしまった形になりました。もしこれでペナルティーを受けるとしたら、それはレースディレクションの決定です。ただ最速ラップを記録していますから、それこそが重要なことです。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)