90回目のポールポジションを獲得、2019年のBMWベストクオリファイアーでも1位となったマルケス。今回はベストと言える週末ではないとしながらもポールポジションを獲得した。もてぎでは初のポールポジションとなったが、優勝争いは何度もしている。7番手スタートのドヴィツィオーゾがどこまで上がってくるかにもよるが、今回はヤマハとの優勝争いの可能性が高い。

マルク・マルケス

「皆にとってトリッキーでFP4はコンディションが読みにくい状況でした。予選もコーナー2つ以外は完全にドライという状況でしたから、普通の予選と同様にプッシュしました。もてぎではポール獲得は始めてでしたので嬉しいですね。完璧な状況とは言えませんが、優勝争いが出来る状態にあります。

「重要なのは気温の理解で、FP1とFP2では気温によって機能するタイヤが異なっていました。どのタイヤがベストかの判断は皆にとってトリッキーだと思います。今日の弟のセーブはすごかったですね。ああいったセーブは本当に集中していないと不可能です。彼は今チャンピオンシップで重要な局面にいますし、しっかりと集中していたってことですね。ビデオでもスローモーションでもしっかりと撮影してもらっていましたから、彼にとって最高のコレクションになるでしょう(笑)」

「明日はブレーキの温度コントロールが重要になるでしょうが、なぜかわかりませんが自分はホンダで最もブレーキの温度が上がらないライダーなんです。昨年もずっとドヴィツィオーゾの後ろでレースをしましたけどブレーキに問題はありませんでした。今回も金曜に特に問題は起きていませんでした。明日は引き続き注視が必要ですね。」

「今回はFP1、FP2でコンディションも変わっていますい、しっかりタイヤのテストが出来ていません。それに昨年ベストだったコンパウンドが今年はベストではないという状況もあります。ミシュランの場合はタイヤチョイスが難しいのは確かなんですが、2つのオプションのタイヤで優勝争いが出来そうだというのは良いことです。」

「ブレーキングの最後の部分でバイクを止めるのに苦戦していたんですが、改善することが出来ています。それにここではエンジントルクがあまりアドバンテージにはなりませんし、エンジンパワーを全力で使うことも出来ません。ですからエンジンパワー以外の面でタイムを出すライディングが必要なんです。

「最終ラップでいろいろなバイクと戦う際には、自分がどのような状態なのかにもよります。何かしらアドバンテージが残っている場合もありますし、既に限界の時もあります。ただ、ポジションを維持するという意味ではDucatiのほうが難しいですね。彼らのほうがドライブがありますし、トップスピードも速いですから。最もバトルが難しいバイクでしょう。ただヤマハ、スズキも信じられないようなグリップがあるバイクですし、ブレーキングも素晴らしいですから。」

「今回はベストと言える状況ではありませんが、目標は表彰台です。そこでさらにフィーリングが良ければ、優勝を狙いたいと思います。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)