ヤマハを追う展開となったミサノと異なり、今回はマルケスがレースをリードする展開となりそうなアラゴン。RC213Vについてはグリッド上でもフィジカル面での要求が大きいバイクということは認めつつ、乗りこなせば最強のバイクと語る。

マルク・マルケス

「FP1から良い形で走行出来ています。良いラインを見つけてタイムを出すことが出来ました。転倒はありましたが、FP4ではコンスタントでリズムも良かったですね。予選はもう少しタイムを出せると思っていましたが、重要なのは明日に向けてしっかりと準備が出来ているということです。週末の調子が良いというのはプラス、マイナス両方があります。マイナス面としてはプレッシャーが大きくなることで皆が優勝を期待するんです。ヤマハ2人は速いですが、プレッシャーをしっかりとコントロールすることが大事でしょうね。オースティンでは似たような状況でミスをしました。集中していくこと、タイヤの選択も重要だと思います。」

今回のほうがミサノよりもリラックスしています。FP4では危ない瞬間がありましたけど、自分のライディングでは当たり前のことです。ミサノではヤマハの2人が自分よりも速いペースだったので苦戦していたんです。今のところ全てが順調です。ドヴィツィオーゾも苦戦していますからね。」

レース展開はトラックによって異なります。ミサノではヤマハの2人ほうが速かったのでついていくほうが楽でした。ここでは自分のほうがペースが良いですからプッシュしていくほうがいいでしょう。自分がプッシュしないとフロントが大きなグループになってしまいます。でも単純にプッシュするのではなくて、トラックコンディション、フィーリングを確認しながらステップ・バイ・ステップで差を広げていくことになると思います。いきなり大きなギャップを作る必要があるわけではありません。」

RC213Vはたしかにフィジカル面での要求が大きいいバイクで、体調が100%でないとプッシュ出来ません。しかし、レーサーですから体調を100%にしておくのは当たり前のことです。それに今年のほうがエンジンが強力になっているので楽に走れるはずですよ。ですから全てのサーキットにおける妥協点は上がっているんです。」

「このプロジェクトを信じること、セットアップを見つけていくことが重要です。自分のライディングスタイルには一番合っているバイクだと思っていますし、このチームも最高です。グリッド上で最も楽なバイクではないことは事実ですが、速く走れるポイントを見つけることが出来れば最強のバイクなんです。

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)