ラップレコードを更新し、ミック・ドゥーハンを抜いて59回目のポールポジションを獲得したマルケス。予選での圧倒的なタイムは、先週末も話していたブレーキングでの両輪スライドによるものとのこと。しかし、ブレーキ温度にも燃料消費にも問題がないと語っており、今週末もマルケスを抑えるのは他の選手にとって非常に難しいことが予想される。

マルク・マルケス

「FP4で22秒台が可能かと思っていましたが、もう少しでしたね。バイクのフィーリングは非常に良くて自信があります。今週は自分もチームも最高の形で作業が出来ています。でもドヴィツィオーゾもコンスタントですし、マーべリック、ファビオという2人のライダーのことも忘れてはいけません。明日は気温が下がるようですし、面白いコンディションになるでしょう。毎週同じですが、正しいレースタイヤを選択することが非常に重要なんです。」

「FP3、FP4はコンスタントに走行出来て、タイヤやセッティングを変えても同じようなタイムで走行出来ています。こういう形で走行出来ることが自信に直結するんです。そして気温、リアタイヤの選択が重要で、このトラックでは燃料消費などにも気を使う必要があるでしょうね。優勝を狙っていきますが、それが無理ならばポイントをしっかりと獲得したいと思います。」

「予選におけるギャップにはかなり驚いています。FP4と予選ではグリップが低かったんですが、こういったコンディションで自分は違いを作ることが出来ます。グリップが低い時であっても、自分の場合は両輪でスライドしてブレーキングすることでバイクをしっかりと止めることが可能です。こうすることでブレーキングを遅らせることが可能なんです。」

「でも逆に、流れるような作りのトラックだとこういった走りは出来ません。それにこの走り方が出来るはせいぜい3周ってところで、今回に関しても通常のラップにおいては、0.4秒もの差を作ることは不可能でした。」

「このトラックでは燃料、そしてブレーキ温度も気にする必要がありますが、自分は問題ありません。自分はハードブレーキングが得意ですが、なぜかホンダライダーの中で一番ブレーキ温度が低いんですよ。燃料に関してもFP4でレースマップを使用していましたが、タイムはコンスタントでしたね。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)