いよいよ2018年シーズンも大詰め、第18戦マレーシアGPを迎えました。熱帯地方のマレーシアでは粒の大きなにわか雨が降り注ぐため、セパンサーキットの路面はその雨で一気にコンディションが変化してしまいます。今年のレースウィークも、昼間のセッションで路面に乗ったタイヤラバーが夜半の豪雨で流されてしまう、という状況が続いています。
土曜午前の公式練習FP3は、路面にウェットパッチの残る難しいコンディションでスタートしましたが、NTS RW Racing GPのジョー・ロバーツはこのセッションで13番手に入れる上々のラップタイムを刻みました。チームメイトのスティーヴン・オデンダールも20番手、とまずまずのリズムで午前の走行をまとめました。
午後の予選はドライコンディションになり、路面状況が大きく変化。これがマシンフィーリングにも大きな影響を与え、NTS陣営のオデンダールとロバーツは、フリープラクティスで発揮していた力強い戦闘力を存分に発揮できないまま、セッションを終えることになってしまいました。オデンダールとロバーツがNTSシャシーのポテンシャルを最大限に発揮するべく逆襲を狙うMoto2クラスのマレーシアGP決勝は、日曜午前11時20分(日本時間午後12時20分)にスタートします。
スティーヴン・オデンダール
(予選24位2分07秒566)
「今日のセッションでは、いいセットアップを見つけることができたけれども、それを実際の走りに活かすことが難しい一日になってしまった。バイクの旋回性はもっと向上できると思う。たった一晩で1.9秒のタイム差を詰めて優勝争いをするセットアップに仕上げるのは厳しいけれども、トップ15を争うことはできる手応えがあるんだ」
ジョー・ロバーツ
(予選23位2分07秒516)
「今日も厳しい予選になってしまった。Moto2クラスではいつものことだけど、このコースでは特にスリップストリームをうまく活用することが重要なんだ。明日は23番グリッドからのレースなので、うまくスタートをきめなければならない。明日のコンディションはどう転ぶかわからないから、力強い走りをできるように集中してがんばるよ」
ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)
「今日は、まずまずの予選だったといえるでしょう。もちろん、我々はいつも、もっと上位を狙ってレースに取り組んでいますが、両選手ともにポイント獲得を争える位置につけています。明日の決勝は温度条件も高いために、長く厳しいレースになりますが、可能な限りの好結果を目指して、チームと選手が一丸となって戦います]
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)