3週連続開催のレースを締めくくる第18戦マレーシアGP決勝で、NTS RW RACING GPのスティーヴン・オデンダールとジョー・ロバーツは多くの収穫を得て、アジア環太平洋を巡る「フライアウェイシリーズ(通称、海外ラウンド)」を後にしました。
日曜の決勝レースは、熱帯地方特有の予測不可能なスコールを避ける目的から、当初の予定よりも2時間前倒しで午前11時20分(日本時間午後0時20分)開始へと変更されました。コンディションは、気温・湿度ともに高い苛酷な状況でしたが、ともに8列目からスタートしたオデンダールとロバーツは、最後までライバル陣営の選手たちと激しい戦いを繰り広げ、ロバーツは18位、オデンダールは21位でチェッカーフラッグを受けました。また、今日のレースでは、SKYRacingTeamVR46のフランチェスコ・バニャイア選手が2019年度の世界チャンピオンを獲得しました。
2018年シーズンの最終戦、第19戦バレンシアGPは、リカルド・トルモ・サーキットで11月16日(金)午前にフリー走行1回目がスタートします。
スティーヴン・オデンダール
(決勝レース21位完走)
「今日は、特に終盤にかけて前後のグリップとも格闘しなければならなかったので、とても苦しいレースだった。皆が同じ条件で走っているとはいえ、この温度条件は特にグリップに対して厳しくなるんだ。今日のレースでは、今後のために貴重なデータをたくさん収集しようと思って、最後までがんばって走り抜いたんだ。最終戦では、ふたたび力強い走りを発揮できるようにがんばるよ」
ジョー・ロバーツ
(決勝レース18位完走)
「今日のレースは、目指していた結果を得られたわけではないけれども、けっして悪くはなかったと思う。もう少しでポイントを獲得できそうなところまで迫れたのだから、まずまずの内容だった。レース途中では、グループの前に出られそうな状況にもなったけれども、終盤はタイヤがもはや限界に近い状態だったんだ。金曜と土曜のプラクティスでは、まずまずの走りをできたし、何度もトップ15位に食い込むこともできた。マレーシアを初めて走ったことを考えれば、これはまずまずの内容だといえるはずだよ。その意味でも、来年に向けて貴重な情報を集めることができたと思う」
ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)
「マレーシアGPは高温多湿の苛酷なコンディションなので、その中を40分もの長い時間走り抜く決勝レースは非常に辛く厳しい戦いです。今日の決勝では、ジョーとスティーブンはレース終盤に向けて同じ問題を抱えていました。しかしながら今回は、ポイント獲得圏内を目指してバトルをするという目標に向けて着実に前進していることを実感できる、良い内容のレースをできました。この一ヶ月間は、アジア地域を転戦して4レースを走るという厳しい戦いで、特に選手たちはフィジカルの調整面でも大変な日々だったと思います。その戦いを経て、我々は着実に前進できているので、この一ヶ月は実りの多いアジア環太平洋の4連戦だったといえるでしょう」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)