Ducatiが最近試していたトップブリッジ上のナットのような部品。これはずっと「あれは何なのか?」という話が出てきましたが、FP2終了直後のスタート練習にて、ドヴィツィオーゾが手動でこのナットを締め付けてからスタートしていることが明らかとなり、フロントサスペンションを縮めてウイリー抑制することによりスタートが有利となるホールショットデバイスであることが明らかになりました。

加速、トップスピードが武器のDucatiですが、現在のMotoGPでは1秒の間に10人以上の選手が入る時代。スタート直後のターン1進入前に多少なりともアドバンテージが出来るのであれば、その恩恵は大きいはず。そういう意味では今後MotoGPにおいてホールショットデバイスを各メーカーが後追いで投入する可能性も大きいでしょう。

また、Ducatiは空気抵抗低減のためと思われるフロントブレーキディスクカバー、リアホイール冷却用と思われるアンダーカウルフェアリング、ピボット位置を変更することでチェーンの角度を変更し、それによってリアタイヤの消耗を抑えるデバイスなど、数々の新パーツを投入しています。

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)