マルク・マルケスが兄弟対決を制してチャンピオンシップリーダーへ復帰

マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が2025年のスプリント土曜連勝記録を継続。ロサイルでのティソ・スプリントでもポール・トゥ・ウィンを達成し、弟アレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)を抑えて優勝。チャンピオンシップ首位を奪還した。3位にはフランコ・モルビデリ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)が滑り込み、ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)とフェルミン・アルデゲル(BK8 Gresini Racing MotoGP)との激しい終盤の攻防を振り切った。

マルケス兄弟が主導権争い、バニャイアは苦戦

ポールポジションのマルク・マルケスが好スタートを決め、アレックス・マルケス、クアルタラロがこれに続く。ターン4ではモルビデリとルーキーのアルデゲルがP4を争ったが、アルデゲルはビニャーレス(Red Bull KTM Tech3)とザルコ(LCR Honda Castrol)に押し込まれ後退。

後方ではフランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)が11番手スタートから1周目終了時に8番手へ浮上。しかし、この流れは続かず、ペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)、小椋藍(Trackhouse MotoGP Team)、そしてホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)に立て続けに抜かれ失速。

中盤戦:マルクがリード拡大、表彰台争いは白熱

マルク・マルケスはアレックスとの差を0.3秒から0.5秒に広げ、レース中盤には最速ラップも記録。だがアレックスも自己ベストで食らいつき、兄弟対決が続く。一方、アルデゲルは怒涛の追い上げを見せ、5番手を走るビニャーレスを捉えて4周を残した段階でポジションアップ。ザルコのミスも重なり、バニャイアはP11からP10へと浮上。アコスタと小椋のすぐ後ろまで接近した。

終盤:激しい3位争い

残り3周でマルク・マルケスが1.2秒差を築き、勝利をほぼ確実なものとする中、モルビデリとクアルタラロ、アルデゲルによる表彰台争いが激化。バニャイアもターン4でアコスタをかわして9位に浮上し、なんとかポイント圏へ戻る。最終ラップ、モルビデリの背後にクアルタラロとアルデゲルが迫る。最後のコーナーでクアルタラロがミスを犯し、アルデゲルがこれを逃さずP4を奪取。マルケス兄弟が1-2フィニッシュを飾り、モルビデリが逃げ切って3位表彰台を確保した。

順位ゼッケンライダー名メーカータイム
1位12マルク・マルケスDUCATI20’38.304
2位9アレックス・マルケスDUCATI20’39.881
3位7フランコ・モルビデッリDUCATI20’42.292
4位6フェルミン・アルデゲルDUCATI20’42.673
5位5ファビオ・クアルタラロYAMAHA20’42.897
6位4ファビオ・ディ・ジャンアントニオDUCATI20’43.403
7位3小椋 藍APRILIA20’48.503
8位2フランチェスコ・バニャイアDUCATI20’48.638
9位1マルコ・ベッツェッキAPRILIA20’49.604
10位12マーべリック・ビニャーレスKTM20’50.858
11位37ペドロ・アコスタKTM20’51.980
12位42アレックス・リンスYAMAHA20’52.577
13位23エネア・バスティアニーニKTM20’52.712
14位33ブラッド・ビンダーKTM20’53.763
15位10ルカ・マリーニHONDA20’53.891
16位1ホルヘ・マルティンAPRILIA20’54.079
17位25ラウル・フェルナンデスAPRILIA20’54.621
18位7アウグスト・フェルナンデスYAMAHA20’56.226
19位43ジャック・ミラーYAMAHA20’58.578
20位35ソムキャット・チャントラHONDA21’09.410