悪天候に翻弄されたテキサスの土曜予選ベンスナイダーとラフィンがともに健闘

第3戦アメリカズGPの土曜走行は、昨日の気象予報どおりに雨で始まる一日になりました。午前中に予定されていた公式練習(FP)3回目は、雷雨のために全クラスの走行がキャンセルとなり、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとジェスコ・ラフィンは、他選手と同様にぶっつけ本番で午後の予選に臨み、ベンスナイダーは16番手、ラフィンは21番手での通過となりました。

午前のFP3は、上記のとおり激しい降雨が続いたために、何度かの時間変更を経て最終的にキャンセルになりました。とはいえ、NTS勢の陣頭指揮を執るヤルノ・ヤンセンは、この雨の中で走行してみるのも悪くはなかったかもしれない、と正直な気持ちを述べました。

「今日の午前は、ただ時間が過ぎていくのを待つだけの状況でした。我々は今シーズンまだウェットコンディションで走っていませんが、昨年はレインで強さを発揮できていたので、今年はどこまで行けるのか見てみたかった気もしますね」ベンスナイダーとラフィンの両選手は、セットアップやリズムを充分に掴みきれない状態で午後の予選に臨みました。昨日午前午後のフリープラクティスの結果から、ともに予選Q1に振り分けられたベンスナイダーとラフィンは、15分のセッションに全力を注ぎ込みました。ベンスナイダーは2分12秒043を記録してQ1の2番手タイムを記録。次のQ2へ進出できるセッション上位4名枠にしっかりと入りました。ラフィンは2分13秒033で、セッション7番手でした。

引き続き行われたQ2で、ベンスナイダーはQ1のタイムを更新できず、2分12秒669のタイムにとどまってセッション16番手。その結果、日曜の決勝レースは6列目16番グリッドからスタートすることになりました。ラフィンは7列目21番グリッドから決勝を迎えます。日曜のレースは現地時間午後12時20分(日本時間月曜午前2時20分)にスタート。全18周で争われます。

ボ・ベンスナイダー選手コメント

(予選16番手:2分12秒669)
「いい予選だったと思う。Q1のほうがいいタイムだったから、内容面ではQ2の結果以上に明日に向けた可能性はあると思うよ。Q2では風があったので、少し厳しくなってしまったんだ。でも、金曜の走りと比べると、まずまずだったと思う。決勝レースでは全力で走って、可能な限りの上位を目指すよ。スタートをうまく決めて、レース序盤から攻めの走りをしてみせるつもりだ」

ジェスコ・ラフィン選手コメント

(予選21番手:2分13秒033)
「あまり納得できない一日だったよ。今日はできるかぎりたくさん走りこみたかったんだけど、午前の走行が雨で流れてしまった。15分の予選でも、充分なセットアップを見いだすことができなかった。今日の雨で路面のグリップが下がり、昨日からコンディションのフィーリングがだいぶ変わってしまったんだ。昨日は17番手で、だいぶいい感じで走れていただけに、今日のリザルトは残念だよ。21番グリッドからのスタートはポイント圏を目指すには厳しい位置だけど、チャンスはきっとあるはずだから、気分を変えて全力でがんばるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)