アメリカズGPでNTS陣営は3戦連続となるポイント獲得

現地時間午後12時20分(日本時間月曜午前2時20分)にスタートした全18周の決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーが3点のチャンピオンシップポイントを獲得しました。チームメイトのジェスコ・ラフィンも健闘し、ポイント獲得圏内目前の16位でゴールしました。

21番グリッドスタートのラフィンは、レース途中から前後にライバル選手のいない単独状態での走行が続きました。ラフィンは充分に速いレースペースでしたが、レース前半でカイルール・イダム・パウィ選手をオーバーテイクするのに手こずり、パウィ選手の前に出たときにはすでにベンスナイダーたちの前方集団は遠く離れてしまっていました。それでも諦めることなく最後まで前だけを見て走り続けたラフィンは、16位のチェッカーフラッグを受けました。

ベンスナイダーも集団に揉まれる展開になりました。12周目にドミニク・エガーター選手を抜いて15番手に浮上すると、その後わずか数周で3秒差のあった前方集団に追いつきました。レミー・ガードナー選手や長島哲太選手、ホルヘ・マルティン選手の構成するグループに肉迫したボは、イケル・レクオナ選手の転倒により順位をひとつ上げて14番手とし、最終ラップにマルティン選手を鮮やかに抜き去ってさらにポジションアップに成功。13位でゴールラインを通過しました。

ボ・ベンスナイダー選手コメント

(決勝レース13位入賞)
「今日のレースはスタートでポジションを下げしてしまったけど、1コーナーではグリッド位置だった16番手あたりまで回復していた。序盤周回では転倒した選手たちを回避しながらもラップタイムを大きく落とすことなく、エガーター選手と11番手争いのグループを追いかけたんだ。直線でどうしても差がついてしまうので11~12番手争いに加わることができなかったけど、最終ラップで13番手に浮上できた。いい内容で、満足のいくレースだったよ。レースウィークをうまく進めて、最終的にポイントを獲れたこともうれしい。僕たちは入賞圏内で争えるポテンシャルを備えているんだ、と今日のレースでもしっかりと示すことができて良かった」

ジェスコ・ラフィン選手コメント

(決勝レース16位完走)
「スタートをうまく決めていい感じで走り出せたけれども、直線で何台かに抜かれてしまった。そこから巻き返して遅い選手たちをオーバーテイクし、前へ出ていくのに少し時間がかかってしまった。前方集団がかなり離れていたので、あとは自分のポジションをキープすることを考えながら走行した。単独走行だったけど、ペースはまずまずで、ポイント圏内の12番手から15番手の選手たちと同じくらいのラップタイムで走ることができた。今日はポイントを獲れなかったけど、その実力があると見せることはできたと思う。チームはとてもがんばってくれたし、今回のレースにも参戦するチャンスを与えてくれた彼らに感謝をしている。また機会があれば、ぜひこのチームで走らせてもらいたいと思っているんだ」

生田目將弘代表コメント

「初戦のカタールGP、そして第二戦のアルゼンチンGPに続き、ここ第三戦アメリカGPを経て、明確になってきた技術的な課題にこの後、どれだけ早くシャーシ提供者として対処していけるかがNTSにとっては大きなポイントになると思っています。現状、通常は最も苦労する要素のひとつであるシャーシのフィーリングについては両ライダーともに高評価ですので、良い点をそのままに更に改善していきたいと思っています。三戦連続のポイント獲得をすることが出来たことは純粋にうれしいです。両ライダーとチームに感謝すると共に、次はトップ10入りを果たすための策を様々講じていきたいと思っています。最後になりましたが、KYBさんやサクラ工業さんなど、多くのパートナーにここまでの間にプロトタイプの製作や技術的な議論をしながら少しでもマシンを速くするためのご協力を頂いておりますこと、改めて厚く御礼申し上げます。」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)