ミシュランと MotoGPTMはシーズン序盤の海外 3 連戦を終えてヨーロッパに移動、欧州 11 連戦に臨みます。その初戦はスペイン、Circuito de Jerez – Angel Nieto(サーキット・デ・ヘレス/アンヘル・ニエト)で開催されるGran Premio Red Bull de España です。

へレス・サーキットは昨年の再舗装後、路面の問題を解消するためシーズンオフに大規模な改修工事が再度実施されています。そのためミシュランにとってこの大会はもうひとつの大きなチャレンジとなります。コースのかなりの部分が再び舗装し直されており、25周で争われるレースに向けた準備において関係者全員がこのことを考慮しなければならない状況となっています。

4,423mのサーキットで行われたこの工事についてミシュランは最新の情報を得てきましたが、MotoGPの開催日程の関係から新しい路面でテストする機会を持てませんでした。そのためヘレスには通常より多くのタイヤを持ち込み、より幅広いタイヤレンジをチームに割り当てます。今週末に向けて用意されるのは前後とも4種類のMICHELIN Power slick で、これらは新しい路面に対し最適なパフォーマンスが引き出せるようチームとライダーにより多くの選択肢を提供すべく設計しています。

フロントはすべて左右対称設計のソフト、ミディアム、そして2種類のハードコンパウンドのタイヤです。またリアも同じコンパウンドが用意されますが、こちらは右側をよりハードにした左右非対称設計としています。これは、左コーナーが5つだけなのに対し、右コーナーは8つあることに対応したものです。

スペイン南部アンダルシア地方の都市、ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ郊外に位置する Circuit de Jerez –Angel Nieto(サーキット・デ・ヘレス/アンヘル・ニエト)は 1986 年に建設され、翌年にはここでグランプリが初開催されています。へレスでのグランプリは、伝統的に選手権ヨーロッパラウンド初戦として開催されており、レースウイークエンドには多くの観客が詰めかける華やかな大会となっています。

ここは好天が続くことで知られるエリアですが雨天となる可能性は常にあるため、ミシュランはそれに備えて MICHELIN Power rain を用意しています。こちらは前後ともソフトとミディアムのコンパウンドで、リアは右側をよりハードにした左右非対称設計としています。

ミシュランとMotoGPライダーは5月3日金曜日に2回予定されているフリープラクティス・セッションから走行を開始します。フリープラクティスは土曜日にも2回予定されており、午後の重要な公式予選へと続きます。日曜日のグランプリ、ヨーロッパラウンド初戦は現地時間14時00分、日本時間21時00分にスタートします。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「この週末の大会は私たちにとって重要な試金石であり、2016年のMotoGP復帰を思い起こさせるものです。当時私たちはデータを持っていない数々のサーキットに行きましたが、この週末も昨年11月にテストして以来、多くの舗装工事が行われているため当時と似た状況といえます。そのためレギュレーションで認められた前後とも4種類のスリックタイヤを持込みます。今回は昨年のレースで得た情報、そして工事を行った会社とサーキットから受け取った情報から、路面に理想的にマッチすると信じるタイヤレンジを選択しています。私たちは新しい路面に対して適切なコンパウンドを用意していると確信しています。2回のテストを含む海外3連戦による慌ただしいシーズン序盤を経て、ヨーロッパラウンド初戦をここスペインで迎えることを私たちは楽しみにしています」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)