NTS陣営はイタリアGP初日に慎重かつ丁寧なスタートを決める

トスカーナ地方のムジェロサーキットで開催される第6戦イタリアGPは、シーズン全戦の中でももっとも盛り上がる会場のひとつです。目の肥えた大勢のイタリア人ファンが見守るなか、NTS RW Racing GPはレースウィーク初日を慎重に走り出しました。

ボ・ベンスナイダーとスティーヴン・オデンダールの両選手は、スリリングで難易度の高い当コースに最適な方向性を探求しながら走り込み、ベンスナイダーは1分53秒156を記録して初日21番手につけました。オデンダールのベストタイムは1分53秒668で金曜日の暫定順位は25番手でした。

流れるようなスムーズさでリズム良く走ることが、ムジェロサーキットのコース攻略には重要です。左右に切り返すコーナーが連続するレイアウトであるため、ひとつのコーナーでラインを少しでも外してしまうと、その後のコーナーを切り抜けていく軽快さに大きな影響を与えます。

初日の取り組みとしてこのコース攻略に集中したNTS陣営の両選手は、午前のフリープラクティス(FP)1回目でベンスナイダーが16番手、オデンダールが22番手でした。午後のFP2では両選手そろって朝のタイムをしっかりと更新しましたが、残念ながら順位には大きな影響がありませんでした。

「今日の順位は我々が期待していたような結果にはなりませんでした」と、チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは金曜日のセッションを振り返りました。「ここムジェロサーキットでは、スリップストリームをうまく使うことが重要です。特にボの場合はいい方向に進んでいますが、まだ充分とはいえません。それぞれの区間タイムを見るとまずまずの内容なのですが、それらをうまくつないでまとめることが次の課題です。明日はこのポイントに重点的に取り組みます」

ボ・ベンスナイダー選手コメント(FP1、16番手 FP2、21番手、 総合21番手)

「バイクのフィーリングはとてもいいから、次はチームと協力してトップスピードを上げることに取り組みたい。単独で走ると、ライバル勢よりも10km/hほど負けているので、その改善が僕たちの課題だね。FP2ではセットアップ面でいい前進をできたので、14番手以内につけて明日の予選Q2へ進めるポジションに入れると思ったんだけど、全部を完璧にまとめるにはまだ何かが足りないようだ。ライダーの僕ががんばらなければいけない部分も多いので、明日はさらに集中して取り組むよ」

スティーヴン・オデンダール選手コメント(FP1、22番手 FP2、25番手、 総合25番手)

「朝のセッションはまずまずの内容だったけど、今日はしっかりと煮詰めきるところまではいかなかったので、最後に新品タイヤを入れてアタックしたときも充分に集中できなかったんだ。明日はやるべきことがたくさんあるので、皆で力を合わせて戦闘力を上げるように全力を尽くすつもりだ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)