土曜予選でベンスナイダーは好タイムを記録オデンダールは不完全燃焼のセッションに
土曜午後のMoto2クラス予選は、NTS RW Racing GPにとって必ずしも狙いどおりの内容にはなりませんでした。土曜午前まで3回行われたフリープラクティスタイムの総合結果で、ボ・ベンスナイダーとスティーヴン・オデンダールの両選手は、ともに予選Q1に振り分けられることになりました。
そのセッションで、ベンスナイダーは好内容の走りを見せたものの、結果は20番グリッド、と思いのほか厳しい位置からの決勝スタートを強いられることになりました。オデンダールは苦戦傾向のセッションになり、明日の決勝は28番手の位置から臨みます。ベンスナイダーがQ1で記録したタイムは、1分52秒062。
セッション終盤まで、次の予選セッションQ2へ進出できる上位4名の枠に留まっていましたが、終了間際に2名の選手がベンスナイダーのタイムを上回り、その結果、惜しくもコンマ数秒の僅差でQ2への進出を逃してしまいました。NTS RW Racing GPを率いるヤルノ・ヤンセンは「ボは予選で非常にいい走りをしてくれました」と、そのパフォーマンスを高く評価しています。
「難易度の高いムジェロサーキットで、ボは高い水準のラップタイムを記録してくれました。100分の数秒差でQ2進出を逃してしまったのはとても残念ですが、彼の走りそのものは最終的なグリッド位置よりも高い内容だといえるでしょう」
一方で、オデンダールの記録した1分53秒806というタイムと28番手というグリッドに、ヤンセンは落胆の色を隠せませんでした。「このコースは流れるようにスムーズなライン取りで走ることが重要な要素ですが、スティーヴンはそのリズムをまだ完全には掴みきっていないようで、悔しいセッションになってしまいました」日曜のイタリアGP決勝レースは現地時間午後12時20分(日本時間午後7時20分)にスタート。全21周で争われます。
ボ・ベンスナイダー選手コメント(予選20番手:1分52秒062)
「今日は午前から午後にかけて0.7秒短縮できたので、その意味では満足をしている。ラップタイムと決勝に向けたレースペースは、とてもいい内容なんだ。ただ、グリッドのスターティングポジションがいまひとつの結果になってしまったのは残念だね。今回のレースウィークが僕たちに厳しくなるだろうことは充分に予測できていたけど、20番手というグリッドからのスタートなら、ポイント圏内は充分に目指せると信じている」
スティーヴン・オデンダール選手コメント(予選28番手:1分53秒806)
「今日の予選は、僕の記憶にある限りで最悪の順位になってしまったよ。今回はとても苦戦していて、まだその原因を自分でも究明できていなんだ。もはや失うものはないのだから、明日に向けてバイクを大幅に変更し、大胆な勝負に挑んでみるよ」
(Source: NTS)
(Photo courtesy of NTS)