ヘレス戦の最終日にアルヴァロ・バウティスタは土曜のレース1での優勝の後、10周のスーパーポールレースにおいて優勝。しかしレース2で転倒し、マイケル・ファン・デル・マークが今シーズン初優勝を収めました。

ピレリにとって今週末は様々なタイヤの素晴らしいパフォーマンスによって満足ゆく週末となりました。新型リアタイヤのX1351は、先週のミサノテストでライダーに初めて供給され、ヘレスで実践投入されました。ほとんどのライダーから素晴らしい評価を得たタイヤは、2017年のラップレコードを1秒以上更新。スーパーポールレースでは7名以上のライダーに使用された、新しいSCXタイヤも10周のレースで素晴らしい性能を発揮。

WorldSSPクラスでは190/60サイズの新しいソフトリアタイヤのY0328がほぼ全てのライダーに使用されました。両クラスで初めて投入したタイヤが多くのライダーに使用されたという事実は、ピレリがすべてのチームとライダーが信頼を寄せることが出来るタイヤを供給していることを表しています。

スーパーポールレース

スーパーポールレースでは初日にライダー達は様々なタイヤを使用。うち7名がSCXタイヤを使用しました。ジョナサン・レイはレース1でアレックス・ロウズとの接触でペナルティーを受けて最後尾スタート。これによってすべてライダーが1つ上のグリッドからスタートし、アルヴァロ・バウティスタがポールポジションからスタートし、レースをリードしました。彼は後続に差をつけてそのままフィニッシュ。

後ろでは多くのライダーが2位争いを展開しますが、最後に2位となったのはマイケル・ファン・デル・マークで、今週2つ目の表彰台を獲得。3位は昨日レイが降格処分となったこと繰り上がって表彰台を獲得したマルコ・メランドリ。4位を獲得したのは最後尾からスタートしたジョナサン・レイ。10周という短いレースであることを考えると、その走りは称賛に値するものだったと言えるでしょう。アレックス・ロウズは4周目に転倒。土曜日同様にノーポイントでレースを終えました。

スーパーポールレース順位

1) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
2) M. Van Der Mark (Pata Yamaha Official WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
3) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
4) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
5) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
6) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
7) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
8) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
9) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
10) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
11) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
12) T. Bridewell (Team Goeleven / Ducati Panigale V4 R) – subbing for Eugene Laverty
13) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
14) Y. Takahashi (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
15) M. Reiterberger (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
16) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
17) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
RT) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
RT) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)

WSBKレース2

昨日のレースと異なり、レース2はアルヴァロ・バウティスタが2周目に転倒したことで違う展開と見せます。バウティスタはそれでも諦めずレースに復帰。マイケル・ファン・デル・マークから8周遅れでレースを終えています。

ヤマハのアレックス・ロウズは1周目に転倒したことで14位フィニュッシュ。厳しい週末となりました。2周目にバウティスタが転倒するとジョナサン・レイがレースをリード。マイケル・ファン・デル・マーク、マルコ・メランドリを従えて走ります。

3周目にラズガトリオグルが3位に浮上。6周目にメランドリとデイビスが接触し、両者は転倒。これによってAruba.itは両ライダーがリタイアとなります。8周目にマイケル・ファン・デル・マークがレイを抜いてレースをリード。19周目に清成がターン11で転倒したことでレッドフラッグが振られ、レースは1周速く終わることとなりました。

マイケル・ファン・デル・マークがこれで今シーズン初優勝を獲得。ジョナサン・レイが2位、ラズガトリオグルが3位、プライベートチーム1位を獲得しました。

WSBKレース2順位

1) M. Van Der Mark (Pata Yamaha Official WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
2) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
3) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
4) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
5) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
6) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
7) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
8) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
9) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
10) T. Bridewell (Team Goeleven / Ducati Panigale V4 R) – subbing for Eugene Laverty
11) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
12) M. Reiterberger (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
13) Y. Takahashi (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
14) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
NC) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
RT) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
RT) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
RT) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
RT) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)

スーパーポールレースで使用されたタイヤ

スーパーポールレースではライダー達はレース1から僅かに使用タイヤを変。7名以上がリアにSCXタイヤを使用。このタイヤはスーパーポールでの使用を想定しており、10周のスーパーポールレースでの使用も可能というものです。フロントは様々なタイヤが選択されています。

レース2で使用されたタイヤ

レース2では基本的にレース1と同じタイヤが使用され、フロントタイヤを変更したライダーが2名、リアタイヤを使用したライダーが2名でした。

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)