ドイツGP決勝でNTS陣営が健闘ポイント圏内にはわずかに届かず

第9戦ドイツGPの決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーは今シーズンのベストパフォーマンスを発揮しました。充実した内容の28周でしたが、16位でゴールし、残念ながらポイント圏内には届きませんでした。チームメイトのスティーヴン・オデンダールは23位で完走を果たしました。

「ボは、とても素晴らしい走りをしてくれました」と、チームマネージャーのヤルノ・ヤンセンは、レースを終えた直後にベンスナイダーの健闘を高く評価しました。「今日の走りは、ノーポイントで終わったものの、内容そのものは今季ベストといっていいでしょう。最初から最後まで獅子奮迅の戦いを見せてくれたので、とても良いレースだったと思います。ここ数戦の課題だったスタートがうまく決まったのも、大きな進歩です。序盤の数周は少し慎重でしたが、その後にベゼッキ選手、ブレガ選手、フォルガー選手と戦い、彼らを抑えきってゴールしたので、じつに見事な戦いぶりでした」

今朝のウォームアップ走行はウェットコンディションになり、気温・路面温度ともに低い状況でしたが、その悪条件下でもベンスナイダーは5番手タイムを記録。ドライコンディションの決勝レースは、15番グリッドからスタートしました。うまくスタートを決めてポジションを13番手まで上げたものの、その後は少しずつ順位を下げ、6周目には20番手まで落ちてしまいました。その後、ポジションを上げようと果敢に挑んだものの、ベゼッキ選手やブレガ選手と争うことになり、11番手争いのグループを逃がすことになってしまいました。レース最終盤にようやく彼らをオーバーテイクするチャンスを掴み、16位でゴールラインを通過。ポイント獲得圏まではコンマ数秒の僅差でした。

27番グリッドからスタートしたオデンダールは、単独走行のレースになりました。スタート直後に24番手までポジションを上げたものの、前の選手をオーバーテイクする機会を窺いながら周回数が過ぎてゆきました。チャンスを見て追い抜いたときはすでに、前方との差が大きく開いてしまっており、その差を詰め切る前にチェッカーフラッグを受けました。

ボ・ベンスナイダー選手コメント

(決勝レース:16位完走)
「ポイントを獲得できなかったのはとても悔しいけれども、レースはすごくいい内容だったと思う。ペースもまずまずだったけれども、0.1~0.2秒ほど足りなかったので、直線でどうしても追い抜かれる格好になり、その差を埋め合わせることが難しかったんだ。直線さえなんとかできれば、トップテンは充分に争えたと思う。そこがとても残念だけれども、今日は全体としてとてもいいレースをできたよ」

スティーヴン・オデンダール選手コメント

(決勝レース:23位完走)
「今日はスタートをうまく決めることができて、ボが前にいるのも見えたんだ。その後、ひとりの選手にオーバーテイクされて、抜き返すことができたのはレース中盤になってからだった。その選手をオーバーテイクしたときには、すでに前との距離が大きく開いていて、それ以上は差を詰めていくことができなかった。サマーブレイクでは前半戦でハッキリした課題を改善するように全力で取り組んで、シーズン後半戦に備えるよ」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)