FIMは2020年のMotoGPクラスにおいて、エアロボディ・デザインに関するレギュレーションをアップデートし、既存レギュレーションのグレーゾーンに関して規定を設けると発表した。これはDucatiのリアタイヤ冷却用とされている通称スプーンに見られるような、ルールのグレーゾーンに存在するパーツをより厳しく規制するためとみられる。

FIMの発表

「新しいレギュレーションでは既存のグレーゾーンに関して言及し、エアロボディーガイドラインの中で、何がレギュレーションの範囲内であるかを明示する」

なお、既存レギュレーションではエアロボディを、バイクが前進する中で直接エアフローの影響を受けるバイクのボディーワークの一部、且つエアフロー上、バイクの他のパーツ、ライダーの体の影にならないもの。つまりエアロボディーはフロントフェアリングとフロントフェンダーの2つの独立したパーツから成り立つ。としている。

現在はシーズン中にライダー1名につき、フェンダーとフェアリングのアップデートが1度のみ許可されており、エアロダイナミクスパーツが装着されたフェアリングが規定サイズであるかどうかを、巨大な金属製のジグで判断している。

Ducatiが採用した通称スプーンは、エアロボディーと規定されていないスイングアームに装着されており、Ducatiが言うところ最大の採用理由はタイヤの冷却であり、そこで発生するダウンフォースは副次的な効果だという。副次的とは言え、ある程度のダウンフォースを発生しているであろうことは容易に想像出来るため、こうした部分に関してようやくメスが入るということだろう。

なお、詳細なレギュレーションに関しては近日中に発表されるとのこと。

(Source: FIM)

(Photo courtesy of michelin)