チェコに位置するモスト・サーキットは、オーストラリアのフィリップアイランド共に、タイヤにとって最も過酷なサーキットの1つだ。ピレリ(Pirelli)は過去の経験を踏まえて、リアタイヤにはミディアムコンパウンドのデベロップメントタイヤを投入する。ライダー達は昨年SC1 A1126タイヤを使用しており、今回はパフォーマンスと構造的な強固になったC0567ミディアムも使用が可能だ。

このタイヤは高回転域での性能と安定性を向上させることを目的としており、2022年にマンダリカでデビューし、その後2022年と2023年の両年、フィリップアイランドで最も使用されたソリューションだった。A1126はスタンダードタイヤと比べ、より堅牢な構造を持ち、高温にも耐えられるように設計されている。[adchord]

フロントソフトはこのトラックに適さないため使用されない。投入されるのはミディアムSC1とハードSC2のスタンダードなソリューションとなる。なお、スーパーポールとスーパーポールレースでは、リアタイヤにSCQに代わってスタンダードSC0が使用が可能となる。これはタイヤに厳しい今回のラウンドのみの特別対応だ。ライダー達が週末を通じて使用が可能なタイヤ本数は、フロント27本、リア34本となる。

ジョルジオ・バービアー(モーターサイクルレーシングディレクター)

「モストとフィリップアイランドは、互いに異なるサーキットですが、タイヤにとって最も厳しいサーキットです。個々数年でモストは近代化工事が施されており、安全で近代的なサーキットになりました。しかし、フィリップアイランドのような高速レイアウトのサーキットであることは変わりません。」

「特殊なサーキットであるために、堅牢な構造と、高い性能を一貫して発揮することが重要で、モストに持ち込んだリファレンス用タイヤが、デベロップメントSC1126であることは偶然ではありません。新しいSC1 C0567は、A1126よりもさらに優れたパフォーマンスを発揮するように設計されており、来年のオーストラリア・ラウンドでも有効な選択肢となるでしょう。なお、スタンダードSC0は、スーパーポールとスーパーポールレースで使用が可能です。」

(Photo courtesy of pirelli)