昨年はウォームアップ走行は出来たものの、路面の複数箇所に水が路面から引かないスタンディングウォーターの状態が確認され、一部が川のようだとまで評されたコンディションでレース自体がキャンセルとなったイギリスGP。

そもそも昨年の開催時点でも路面は酷いバンプのために再舗装をされた路面だったが、選手達からは酷いバンプだと言う声が続出。さらに雨の後に全く水が引かない箇所が複数存在し、アクアプレーニングが発生する状況であった。

元々はWW2の際に爆撃機用の飛行場だったサーキットで、その路面は傾斜のないフラットな箇所が多い。こうした地形も排水性の低さに繋がっている可能性は高いが、こうした事情を考慮した路面設計がされていなかったために、昨年のレースウィークで最悪の排水性を発揮することとなった。

今年は全面再舗装が行われているが、既に開催を終えたF1ドライバーからは、再々舗装にも関わらず特にターン6のバンプが酷いというフィードバックが返ってきている。なお、今回の再舗装を主導したのはこうしたサーキットの設計を専門に行うドローモ社、そして舗装工事はイギリスの道路舗装を手掛けるターマック社が手掛けている。

今週末のシルバーストーンの天候に関しては、今の時点の天気予報では大きな心配はいらない見通しだが、今年こそ良い天候でレースを観戦したいと思っているファンが多数だろう。バンプの解消はもとより、排水性がしっかりと確保されていないと、そもそもの再舗装の意味がない。

都合よく練習走行の1セッションのみレインコンディションなどとなれば排水性を判断出来るが果たして。。

(Photo courtesy of michelin)