ホンダやDucatiのスリップストリームを使えずのレースだったマーべリック・ビニャーレスは、終盤リンスとマルケスがバトルをしていなければ追いつけなかったと語る。現時点ではバイクから100%の性能を引き出して最大の力で走っているとのことで、ミサノテストで導入が予定されるカーボンスイングアームの性能に注目が集まる。

マーべリック・ビニャーレス

今回は自分との戦いというレースでした。このトラックで1人でタイムを出すのは容易ではありません。でもその中でもバイクの最大限の力を発揮出来ました。次のレースではさらに良い結果を出せると思っています。」

「やはり2列目スタートということは非常にレースが難しいんです。でも今回これ以上ないほどにバイクをプッシュしています。このトラックはエンジンにとっては非常に厳しいトラックで、ヤマハのバイクには強みと弱みがあります。弱点の改善が必要ですね。」

ヤマハのバイクはとにかくトップスピードが他のバイクに劣っていますので、自分は燃料の節約など考えずにフルパワーのモードで常に走って、バイクを最大限プッシュしていました。ヤマハはシャーシは非常に良くてグリップも改善してきました。それにレースにおいてはグリップが無くても良いペースで走行出来るようになっています。」

シャーシをもう少し改善すれば優勝争いが出来ると感じています。ミサノテストは重要になります。新しいアイテムもありますし、(※おそらくカーボンスイングアーム)これが自分のライディングスタイルに合うと思っています。」

今回はリンスとマルクがバトルを始めたので追いつくことが出来ましたが、それがなければ難しかったでしょう。他車のスリップストリームを利用出来なかったのも大きくて、レース序盤にこれを使って彼らに接近しようとしていたんです。」

「今回はヤマハのバイクで限界で走行しています。今これ以上の性能をバイクから引き出すことは難しいので、あとはバイクの改善を続けること、そして自分自身もバイクの戦闘力が低い時に違いを見せることが必要です。」

「他のヤマハを抜くのは対して難しくありません。3位もバレンティーノを抜いて獲得していますしね。ただ、ヤマハよりもコーナリングスピードが遅く、トップスピードが速いバイクを抜くのは難しいんです。立ち上がりで20m離されてしまうと、もう厳しいんです。ただ、今回はハードブレーキング以外にも抜き方は色々あったので助かりました。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)