全治3ヶ月の怪我の中、2ヶ月で現場に戻ってきたロレンソ。Ducati復帰の噂については、Ducatiから連絡があったのか、Ducatiへ連絡したのかを明確にしなかったが、メディアに対しては「未来を語るためにここにいる」と力強い発言をしている。確かに事実はどうあれ、これからホンダでどのような活躍を見せてくれるか?それが問われるべきだろう。

ホルへ・ロレンソ

「まずは戻ってこれて嬉しいですね。最初の2週間は回復が遅く大変でしたが、2週間を超えると回復のスピードが早まりました。プールやウェイトトレーニングなども再開出来ました。寝る時は痛みがあったんですが、徐々に痛みが抜けてきました。まだまだ回復には時間がかかりますが、今が復帰のタイミングです。長いこと走らないでいるとスピードが落ちてしまいます。」

この怪我に関しては全治3ヶ月の怪我ですが、今がだいたい2ヶ月で痛みは残っています。当然、優勝争い、表彰台、4位、5位で走るのは無理でしょう。でもバイクに乗ればペースを見つけて走ることが出来ると思います。」

「Ducatiとの噂については、人間誰しもが酷い転倒の後はメンタルが弱くなります。自分もキャリアでこれほどの怪我をしたことはありませんでしたし、自分の人生について、この先のキャリアについて疑いを持ってしまったことは確かです。しかし、怪我の回復が進むにつれてこうした疑いは消えました。」

ホンダへのコミットメントは変わりません。ホンダでも競争力を発揮すること、優勝すること、今のMotoGPライダーの中で誰もがなし得なかった3つのメーカーでの優勝を目指していきます。

「この怪我は将来的には問題になりません。今までと同様にホンダでチャレンジを続けていくことは変わりません。ですから、自分からアルベルト(プーチ)に電話をして、ホンダでのフルコミットを伝えました。」

「Ducatiとの件に関しては色々な噂がありますが、自分からDucatiに連絡したという事実はありません。周囲の状況として騒ぎが大きくなっていたので自分からアルベルトに電話をしたんです。Ducatiから電話があったとか、うちのマネージャーが連絡を取っただとか、そういったことを話すために自分はここにいるんじゃありません。未来を語るためにここにいるんです。

「バイクへの適合に関しては色々な物事のコンビネーションです。昨年もそうですが、自分のライディングスタイルを変える、エンジニアに要望を伝える、そしてエンジニアがそれを実現出来るかもしれませんし、出来ないかもしれません。もちろんこの怪我は適合への助けにはなりません。ほぼゼロからのスタートですから、ステップ・バイ・ステップで進んでいきたいですね。ミサノでは良い形でレースをしたいですね。

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)