ミサノテストでヤマハにも遂にカーボンスイングアームが投入された。バレンティーノ・ロッシ、マーべリック・ビニャーレスは2日間のテストでカーボンスイングアームを使用し、初日は両名とも4番手、5番手と高タイムを記録。なお木曜日はカーボンスイングアーム加えて、新型エキゾースト、2020年型プロトタイプエンジンなども用意された。

Ducatiは2009年から、ホンダは昨年から、KTMも今年ル・マンからカーボンスイングアームを採用。アプリリアも開発に着手している中で、カーボンスイングアームをテスト、レースいずれにおいても採用していなかったのはヤマハ、スズキのみだ。

カーボンスイングアームはリアタイヤのトラクション向上に効果があり、様々な方向にカーボンの層を重ねることで、剛性のコントロールも容易とされる。またアルミニウムよりも軽量となるため、軽量に仕上がった分、車体の他の部分にバラストを積むことで理想的な重量配分に近づける事も可能だろう。

マーべリック・ビニャーレス

「改善作業が引き続き必要です。これではまだまだライバルと互角とは言えません。今日はグリップを見つけるのが難しく、バイクを快適に感じることが出来ませんでした。明日はセッティングを煮詰めて行く必要があります。」

バレンティーノ・ロッシ

「今日はいくつか興味深いアイテムがあって良い形でテストが出来ました。今日はずっと良い感触でしたね。2020年型のプロトタイプを最初に試して、その後現行型でテストを進めました。全体的にどのパーツも良い感触でしたし、ペースも悪くなかったと思いますね。新しいエンジンは方向性としてはいいですが、さらに高い性能が必要です。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)