夏休みの後のポルトガルにおけるレースで皆がレースを待ち望んでおり、週末の最初のイベントとなったレース1では、4度の世界王者であるジョナサン・レイがポールポジションスタートから優勝。2位はDucatiのチャズ・デイビス、3位はマイケル・ファン・デル・マーク。チャンピオンシップでレイを追うバウティスタは4位となりました。

タイヤに関してはほぼすべてのライダーがフロントにSC1の125/70、リアにSC0の200/65サイズを使用。ポルティマオではタイヤのハンドリングの良さが求められますが、ピレリ(Pirelli)が今年投入している新型のビッグサイズタイヤへのライダー達の高い信頼が伺えます。

レース1でジョナサン・レイ、トム・サイクス、サンドロ・コルテセは1列目から良いスタートをしますが、1周目にコルテセはハスラム、そしてデイビスにオーバーテイクされます。2周目にレイは 1’41.418の新たなラップレコードを記録。3種目にサイクスの後ろにつけます。

6番手スタートだったバウティスタは14位にまで順位を落とします。ファン・デル・マークは3番手に浮上、サイクスは2位をデイビスに譲って5位まで後退します。ファン・デル・マークはレイの後ろまで順位を上げたものの、デイビスに再び抜かれています。

レイはトップを快走してリードを5秒にまで広げます。2位はデイビスとファン・デル・マークの戦いとなり、最終的にデイビスが2位を獲得。デイビスは12位から2位完走という走りを見せました。3位はファン・デル・マーク、バウティスタは6位スタート、4位完走となりました。

WorldSBK レース1結果

1) J. Rea (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
2) C. Davies (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
3) M. Van Der Mark (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
4) Á. Bautista (Aruba.it Racing – Ducati / Ducati Panigale V4 R)
5) L. Haslam (Kawasaki Racing Team WorldSBK / Kawasaki ZX-10RR)
6) T. Razgatlioglu (Turkish Puccetti Racing / Kawasaki ZX-10RR)
7) A. Lowes (Pata Yamaha WorldSBK Team / Yamaha YZF R1)
8) S. Cortese (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
9) M. Melandri (GRT Yamaha WorldSBK / Yamaha YZF R1)
10) M. Rinaldi (Barni Racing Team / Ducati Panigale V4 R)
11) J. Torres (Team Pedercini Racing / Kawasaki ZX-10RR)
12) M. Reiterberger (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
13) T. Sykes (BMW Motorrad WorldSBK Team / BMW S1000 RR)
14) L. Mercado (Orelac Racing VerdNatura / Kawasaki ZX-10RR)
15) T. Takahashi (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
16) L. Baz (Ten Kate Racing – Yamaha / Yamaha YZF R1)
17) S. Barrier (Brixx Performance / Ducati Panigale V4 R)
18) A. Delbianco (Althea Mie Racing Team / Honda CBR1000RR)
19) R. Kiyonari (Moriwaki Althea Honda Team / Honda CBR1000RR)
RT) E. Laverty (Team Goeleven / Ducati Panigale V4 R)

WSBKライダーのレース1での使用タイヤ

レース1ではほぼすべてのライダーが前後にスタンダードソリューションのタイヤを使用。フロントに関しては皆がスタンダード125/70 SC1(オプションA)を使用。ホンダの清成龍一と高橋巧は異なるタイヤを使用しています。リアタイヤは3分の2のライダーがスタンダード200/65のSC0タイヤ(オプションB)を使用。 アレックス・ロウズ、アルヴァロ・バウティスタ、ラバティ、デルビアンコはX1351 SC0デベロップメントソリューション(オプションA)を使用しています。トーレスとメルカドはSCXオプションを使用しました。

WorldSBKレース1における各種データ

・PIRELLI BEST LAP AWARDはジョナサン・レイが獲得。タイムは2周目に記録した1’41.418
・もっと使用されたフロントタイヤはスタンダードSC1 125/70 (20名中18名)
・もっと使用されたリアタイヤはスタンダードSC0 200/65 (20名中14名)
・Pirelli DIABLO™ Superbikeの最高速度は316.8 km/hで、チャズ・デイビスが11周目に記録。
・スーパーバイククラスのタイヤオプションはフロント4本、リア7本だった。
・スーパーバイククラスのライダー達が使用可能だったタイヤ本数はフロント30本、リア33本のトータル63本。
・気温 30° C
・アスファルト温度 45° C

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)