途中ビニャーレスに抜かれるも、ビニャーレスのタイヤ左側の摩耗が多いことからタイヤを温存させる走りを展開。最後にビニャーレスを抜いて3位表彰台を獲得したミラー。2021年はドヴィツィオーゾのチームメイトとしてファクトリーチーム加入が予想される。そのためにも今後も素晴らしいレースを続けることが必要だ。

ジャック・ミラー

「良いスタートが出来ましたが、マルクはすぐに消えてしまったので自分のレースをしようと思いました。FP4では17周のロングラップでマーべリックと一緒だったので彼のペースはわかっていました。自分はプッシュ出来るところでプッシュしていくことにしたんです。」

今回リアにソフトを使用していますが、これは日曜に気温が下がるという予報だったためです。そのためソフトを使用してロングランをしていたんです。ミシュランタイヤの場合、コンパウンドごとに温度レンジ、その他色々説明がありますけど、ソフトは全般的にしっかりとスピンコントロールをすればグリップが良いんです。重要なのはプッシュしすぎないことです。」

「タイヤをセーブしながら走行していましたが、ドヴィツィオーゾに抜かれたことで少し心配になりました。ただ、スクリーンで後続とのギャップは確認していましたし、マーべリックのバイクは大きくスピンしていたので心配は消えました。」

マーべリックは自分を抜いて行く時、ハードリアを履いてスモークを上げてスピンしながら抜いていきました。あの走りではタイヤのおいしいところは数周しか持ちません。Ducatiのペースについていくにはプッシュし続ける走りしかなかったのかもしれませんけどね。」

「それで結局タイヤの左側が最後まで保たなかったわけでしょう。マーべリックのバイクは後半明らかにタイヤの左側が終わっていたので、自分は忍耐強くレースを続けました。

「今回はグリップは比較的良いと自分は感じました。実際転倒したライダーもほぼいませんでしたし。フロントのフィーリングも良くて、一番苦戦したのはコークスクリューのような向き変えです。ロングコーナーでも安定していましたし、昔乗っていたホンダより安定してますね。」

「ドヴィツィオーゾと感じた違いはいくつかのコーナーからの加速が良かったことです。自分は突っ込みすぎてワイドになっていたり、アクセルを開けるのが速かったり下ポイントがありました。特にターン4〜6では、ドヴィツィオーゾはコンパクトにコーナリングしていて、少ないトルクで立ち上がっている印象でした。」

今年の目標は独立チームTOPです。タイ、日本、フィリップアイランドは自分にとって良いトラックです。今後も良い形でレースをしていきたいですね。」

(Source: Pramac)

(Photo courtesy of michelin)