2019スーパーバイク世界選手権(SBK)第11戦のスーパーポール・レースとレース2が、9月29日にフランスのマニクール・サーキットで開催された。Aruba.it Racing – Ducatiチームのアルバロ・バウティスタとチャズ・デイビスは、思うような結果を残すことができなかった。今回のレースで、ジョナサン・レイ(カワサキ)は、5年連続でSBKチャンピオンのタイトルを決めた。
金曜日と土曜日に降った雨も止み、ドライコンディションとなった日曜日に開催された2つのレースで、デイビスはともに4位でフィニッシュした。スーパーポール・レースで素晴らしい走りを見せたデイビスは、レース2でラツカトリィオグル(カワサキ)とバウティスタのアクシデントの影響を受けるまでは、トップグループと同じペースで走行していた。このアクシデントで貴重な数秒間を失ったデイビスは、その遅れを取り戻すことができなかった。
チームメイトのバウティスタは、スーパーポール・レースは5位でフィニッシュしたものの、レース2ではターン13でクラッシュしたラツカトリィオグルのマシンを避けきれずに転倒し、リタイアを余儀なくされた。
第11戦終了時点で、バウティスタは、このレースでタイトルを確定させたレイと129ポイント差でライダーズ・ランキング2位につけている。合計223ポイントを獲得したデイビスは7位をキープしている。
ドゥカティは、マニュファクチャラーズ・ランキングで2位をキープしている。Aruba.it Racing – Ducatiチームは、チーム・ランキングでも2位につけている。
2019年のSBKシーズンも残り2戦となった。第12戦のアルゼンチン・ラウンドは、10月11日~13日にサンファンのエル・ビリカム・サーキットで開催される。
チャズ・デイビス(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #7)
4位/4位
「2レースともに4位でフィニッシュできたことは悪くない結果だが、もう少し上位を狙えたと思う。レース2では、トプラクとバウティスタのアクシデントにあやうく巻き込まれそうになり、彼らを避けるためにコースの外に出るしかなかった。そのため4秒もタイムロスして、巻き返すことができず、そのタイム差がそのままトップとのタイム差となってフィニッシュした。トップグループと同じペースで走行できていたので、優勝争いに絡むことができなくて本当に悔しい」
アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducatiチーム #19)
5位/リタイア
「クラッシュでケガをしなかったのは幸運だった。レース2では、優勝争いができると思っていたので残念だ。今回はタフな週末となった。マニクールを走るのは今回が初めてだったことに加え、ドライコンディションでは僅かしか走行することができなかった。昨日のレース1では、このサーキットにもずいぶん慣れて、スタートからポジションを大きく挽回することができた。」
「今日のレース2では、素晴らしいスタートを切って、マシンのフロントのフィーリングも非常に良かった。残念ながら、ターン13でラツカトリィオグルのクラッシュに巻き込まれて、リタイアするしかなかった。このような形でレースを終えるのは残念だが、これもレースだ。素晴らしいシーズンとなったジョナサン・レイを祝福したい。ジョナサンは今シーズン、あらゆる状況で常にベストな状態でレースに臨むことができていた。今回のアクシデントがなくても、おそらく彼がタイトルを獲得していたと思う」
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of Ducati)