タイGP初日NTS陣営はセットアップの積み上げに取り組む


Moto2世界選手権はヨーロッパを離れ、いよいよシーズン終盤のアジアラウンドがはじまりました。ブリラムインターナショナルサーキットで行われている第15戦タイGP初日の金曜日は、東南アジアらしい高い湿度と暑い温度条件の一日になりましたが、幸い、雨に降られることはありませんでした。NTS RWRacing GPのボ・ベンスナイダーとジェスコ・ラフィンはセットアップの探求と積み上げに今日のセッションを費やし、ベンスナイダーは1分36秒884で24番手タイム、ラフィンは1分37秒534で28番手タイムを記録しました。

両選手とも、今日の順位にはけっして満足をしていませんが、トップから24番手までが1秒以内という非常に接近した差の中で、自分たちの記録したタイムについては、まずまずの内容だった、と考えています。特にラフィンは、NTSで戦うのは第3戦のアメリカズGP以来だったため、約半年ぶりに跨がるマシンの感覚を取り戻す必要があったことと、ここブリラムサーキットが初体験であることを考慮すれば、けっして悲観するような走りではなかったといえるでしょう。明日の走行は午前にフリープラクティス(FP)3回目を行い、今日と明日の3回のFP総合結果をもとに、午後にはQ1とQ2のふたつの組で予選が行われます。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)コメント

(FP1-26番手 FP2-24番手 総合24番手)
「午前のFP1は少し厳しいセッションだったけど、午後は大きく前進することができたんだ。1分36秒台で安定して走ることができたので、よかったと思う。もちろんこの順位には満足をしていないけど、アベレージタイムは悪くない。ここは長い直線のあるコースレイアウトだけど、単独走行でベストラップやそれに近いタイムを刻むことができたので、その意味では、今日のセッションはとてもポジティブだと思う」

ジェスコ・ラフィン選手(ゼッケン2)コメント

(FP1-28番手 FP2ー28番手 総合28番手)
「今日は、久々に乗るマシンで初めてのコースを走る、という体験をしたよ。NTS RW Racing GPの皆と一緒に仕事をできるのはとてもうれしいけれども、その反面、NTSの感覚を取り戻すのに少し時間がかかってしまった。自分の乗り方に合ったセッティングを見極めながら、走り込みを続ける一日だった。面白いコースで、特に際立ったところがあるというわけじゃないにしても、とても楽しく走れたよ。いいセッティングを見つければもっとラクに安定して走れるだろうし、そうなれば大きな前進を果たせると思う」


(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)