マルク・マルケスとホルへ・ロレンソはEICMAで行われたHRCのチームプレゼンテーションに参加。ホルへ・ロレンソは度重なる怪我、特にオランダGPのFP1で胸椎を損傷して以来、骨折箇所自体は治ったものの、患部の痛み、そして再び脊髄を損傷し、麻痺、現役生活が終わるかもしれないという恐怖と戦い、彼がライディングにおいて最も重視するフロントの信頼感が得られない2019年型RC213Vに苦戦を続けている。

2020年のRC213Vのフロント特性がどの程度改善されているかが重要だが、ロレンソ自身も以前のようなレースをするには1ヶ月半は体を休める必要があると語る。

やはり復帰が早すぎたのかもしれないが、ライディング中に背中の痛みを感じる限り、バイクを心から信頼して走行出来ない限り、以前のような切れ味鋭いロレンソの走りを見ることは出来ないだろう。

ホルへ・ロレンソ

「体調はだいぶ良くなりました。力強さを感じることは難しいと思っていましたが毎週しっかりと回復しています。ただ、そのスピードは非常に遅いですが。。バレンシアまではハードにトレーニングを重ねていくことになりますが、同時にしっかりと急速することも必要です。来年しっかりとレースに備えるには、1ヶ月か1ヶ月半はしっかりと休養する必要があるでしょう。」

「昨年のバレンシア、ヘレスで試したのは昨年のバイクでしたが、その時は速く走行出来ていました。自信もありました。2019年型でマルケスは素晴らしい走行を続け記録を更新していますが、彼以外のライダーは程度の差こそあれ皆がフロントに苦戦しています。ストレートでは高い出力があることは良いんですが、コーナーでは来年解決が必要と考えている問題があります。バレンシアテストではどうなるかを見てみましょう。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)