2019年はヤマハからKTMに乗り換えたヨハン・ザルコ、Ducatiからホンダに乗り変えたホルへ・ロレンソなど、バイクを乗り換えて上手く行かなかったライダーが目立ったが、ジャック・ミラーはホンダで苦戦を続けた後に2018年にDucatiに移籍、好成績を残してきた。

ロレンソをPramacで走らせようとするDucatiの不穏な動きもあったため、ミラーのDucatiへの忠誠心のほどは定かではないが、リアブレーキを駆使してバイクを曲げる事が出来るミラーのライディングスタイルとデスモセディチGPが合っているのは間違いない。Ducatiファクトリー入りを目指すとヨハン・ザルコも公言しているため、2021年のDucatiファクトリーシートを巡って熾烈な戦いが繰り広げられそうだ。

Ducatiのファクトリーシートを獲得したい

ジャック・ミラー

「自分にとって一番の目標はDucatiのファクトリーシートを獲得することです。もちろんそれが不可能であってもシートはあると思いますが。MotoGPでは今やバイクのメーカーを変えるというのは簡単なことではなくなっています。新しいバイクに慣れるには2年から3年はかかってしまいますし、30代になって2年3年かけるというのは、バレンティーノ・ロッシでも無い限り厳しいもんです。」(※ロッシは現役最年長のため)
ジャック・ミラー
タイヤがそれぞれのバイクでどう機能するのか、どのバイクがどういった強みを持っているのか理解するのが、非常に難しいんです。そしてこういったことを理解するのは冬季テストでは不十分なんですよ。レースをして経験を積まないと難しいんですよね。」

(Source: Pramac)

(Photo courtesy of Pramac)