スズキ・エンデュランス・レーシング・チーム(SERT)のチームマネージャーであるDamien Saulnierは、開催がリスケジュールとなったル・マン24時間耐久レースについて、ル・マンでのテストを終えた後に語っている。チームにとってもライダーにとっても、いつ次回レースが開催となるかわからない状況ではあるが、それまでにバイクを磨いていくことが必要だろう。

SERT Damien Saulnier

「ル・マンテストの目的としてはウェットコンディションにおけるバイクのパフォーマンスを改善することでした。これは前回スペインで行ったテストでは実施出来なかったものです。しかしル・マンテストではダンロップのテストプログラムと平行してポジティブなテストをすることが出来ました。」

「スズキから派遣されたエンジニア、そしてヨシムラのエンジニアが、シャーシと電子制御に関して仕事をしてくれました。ル・マン24時間は多くのポイントを獲得出来る重要なイベントですから、あらゆるコンディションで出来る限り多くのデータを獲得することが重要になります。」

「グレッグ・ブラック、エティエンヌ・マッソン、シャビエル・シメオン3名のライダーの連携もスムーズになっています。彼らが指摘するバイクの改善点も似通っていますしね。ライダー同士、そしてメカニックやエンジニアとの打ち合わせこそが、バイクの新のポテンシャル発揮には欠かせません。」

「ライダー達との関係性は非常に良いですし、スタッフ全員が3名のライダーが機能してくれることに自信を持っています。3名の分析眼などが将来にきっと役立ってくれるでしょう。新型コロナウイルスが確認されてから様々な状況に対応する必要が出ています。新たな情報が発表されましたらお伝えしていきますが、ダンロップタイヤをしっかりと開発するためにも次回のレース前にテストを行う必要はあるでしょうね。ル・マンが延期となった現状においてはバイクのハンドリングと信頼性を磨いていく必要があるでしょう。」

(Source: suzuki-racing)

(Photo courtesy of suzuki-racing)