ヨーロッパラウンドの2戦目はフランスのル・マンです。ヘレス同様にコース幅が狭いサーキットで、ストップ&ゴーの典型的な作りをしたサーキットです。ミシュランはレースに先立ってテストを行っていますし、舗装も新しくなっています。今週末はチャンピオンシップランキングが入れ替わる可能性が非常に高い週末と言えます。

MotoGPはル・マンへ ミシュラン、ホームレース

MotoGP™世界選手権はフランスへ。次戦は世界中のレース関係者にとって伝説の地のひとつ、ル・マンで開催される HJC Helmets Grand Prix de France。ミシュランはMotoGPタイヤのパフォーマンスを母国で試すことになります。

全長4,185m9つの右コーナーと5つの左コーナーで構成されるブガッティ・サーキットは、あの伝的なレースのル・マン 24 時間サーキットの一部であり、今回のレースでも常設の専用施設が使用されています。ストップ&ゴー・タイプのこのコースは、タイヤへのストレスは他のサーキットより少なく、限界に近いブレーキングと操縦性が優れたラップを刻むために必要な2つの決定的要素となります。サーキットの路面が今年はじめに舗装し直されたことから、その新しいアスファルトを評価するため、ミシュランは最近、ここでテストを行っています。そして、今週末のレースの準備において貴重なデータを収集することができました。

テストは1日で、新しい路面に最適なコンパウンドを評価するために充てられました。ここで得られた情報をもとに、ミシュランは高められたコースのグリップレベルに適したタイヤを用意しています。ル・マンでのレースのために用意される MICHELIN Power Slick のレンジは、今シーズンこれまでのレースと同様、前後ともソフト、ミディアム、そしてハードです。MotoGPマシンに装着されているタイヤのコンパウンドがわかるように、これらはそれぞれホワイトバンド、バンドなし、そしてイエローバンドで識別されます。

このサーキットがタイヤに特に厳しくないとはいえ、新しい路面は大きなグリップをもたらします。それに対応するため、また右コーナーが多いことから、リアタイヤとハードコンパウンドのフロントタイヤは左右非対称の設計とし、右側のショルダー部分をよりハードなコンパウンドとしています。今シーズンのMotoGPは不安定な天候が続いていますが、ル・マンでも週末のどこかの時点で雨となる可能性があります。それに対応する MICHELIN Power Rain タイヤは、ソフト(ブルーバンド)とミディアム(バンドなし)が用意されます。

このフランスのサーキットでは1969年からモーターサイクル・グランプリが行われていますが、現在のコースでは2000年から継続してグランプリが開催されています。フランスの首都、パリの南西約200㎞のル・マン市郊外に位置するこのサーキット。毎年、多数の熱狂的なファンが訪れています。

5月19日金曜日に行われる2回のフリープラクティスセッション、ここからミシュランは母国グランプリを開始します。フリープラクティスは土曜日朝にも行われ、午後には決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が実施されます。そして、28周で争われる決勝レースのスタート予定時刻は日曜日の現地時間14時00分(BST13時00分、GMT/UST12時00分)です。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「母国グランプリは常に特別な意味がありますし、期待も大きく、私たちにとってこの週末は非常に重要です。フランス人はとても仲間意識が強く、熱狂的なので、間違いなく私たちを応援してくれるでしょう。そういう人たちのためにもやらなければなりませんし、ミシュランの関係者たちもコースサイドに陣取って走りを見守るはずです。今月初め、私たちは新しい路面を試し、どのコンパウンドを使うかについて可能な限りのデータを収集すべくル・マンに赴いたのですが、良いテストができました。」

「クレルモン・フェランに戻った私たちは、このテストで得られたデータをもとに、ブガッティ・サーキットで最高の性能を発揮するタイヤを準備することができました。新しいアスファルトはドライコンディションでグリップを提供するとともに、ウエットコンディションでも優れたグリップ力をテストで確認しました(テスト当日の朝、雨が降りました)。ル・マンの天候は変わりやすいのでこれは重要です。」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュラン プレスリリース>