ご紹介のタイミングが遅くなりましたが、先週のチェコGPの後にミシュランからリリースされているチェコGPの決勝レースリリースをご紹介します。

ミシュランはブルノに幅広いレンジにレイン、スリックタイヤを持ち込み、世界チャンピオンであるマルク・マルケスが変わるゆく天候の中、チェコGPで優勝を収めました。

22周のレースはウェットレース宣言がなされ、全てのライダー達がMICHELIN Power Rainタイヤを履いてスタートします。マルケスはポールからのスタートでミディアムのフロント、ソフトコンパウンドのリアタイヤを選択した唯一のライダーでした。マルケスは1コーナをトップで通過しますが、Ducatiのホルへ・ロレンソがトップ立ち、フィニッシュラインを通過します。この時点で日差しが降り注ぎ始め、気温が徐々に上がり、トラックは急速に乾いていきます。マルケスは始めにピットインし、MICHELIN Power Slickを履いたバイクに乗り換えた1人目のライダーとなりました。マルケスは前後にミディアムタイヤを履き、すぐさまタイヤの性能を発揮し始めます。マルケスは他のバイクを次々に抜き、6周目にトップに立ちます。マルケスはプッシュを続け、すぐに20秒のリードを確立。マルケスに続く形でライダー達は次々とピットイン。スリックタイヤを履いたバイクへと乗り換えます。マルケスはフロントでレースをコントロールし、チャンピオンシップにおけるリードを広げました。


全てのライダーがスタート時点ではレインタイヤを選択。そしてピットにてタイヤ変更を行いました。そのため、87,541人のファンの前でポジションが最終的に明確になるのには少しの時間を必要としました。ペドロサはスリックタイヤを履いたマシンで8位でレースに復帰した後、2位を獲得。3位はハードに追い上げたビニャーレスが獲得。ビニャーレスはピットストップの後13位ポジションから3位まで追い上げた形です。彼はプッシュする中で17周目にファステストラップを記録しています。バレンティーノ・ロッシはピットストップを行った最後のライダー数名の1人でしたが、14位でトラックに復帰したあと多くのライダー達を抜いて、チェッカーフラッグを受けるまでに4位を獲得しました。


ライダー達はフラッグtoフラッグルールの元で異なるマシンへと乗り換えを行ないましたが、フィールド上で最も良く選択された組み合わせはミディアムのフロント、ミディアムのリアタイヤの組み合わせでした。数名のライダーは前後ソフトという選択をし、ミディアムのフロントにソフトのリアという組み合わせも見られました。こうした選択肢は全てのライダー、チーム、メーカーに対して開かれていました。

カル・クラッチローは5位を獲得し、同時に独立チームトップの栄誉を得た。6位はゴールライン手間でダニロ・ペトルッチを交わしたアンドレア・ドヴィツィオーゾが獲得。8位はアレイシ・エスパルガロでした。彼の順位は本来もっと上となるはずでしたが、ピットレーンでの危険走行によりペナルティーを受けたことによりこの順位となっています。ポル・エスパルガロは9位を獲得。これはKTMにとっての最高位であり、同時にポル・エスパルガロにとっては異なる5つのメーカーで獲得したトップ9位での完走となりました。10位を獲得したのはジョナス・フォルガーでした。


表彰台はスペイン人ライダー3人が獲得。これは今週にクアッド車両の事故が原因で亡くなった、スペイン人にとって、そしてまたモーターライクルレーシングにおける最高のチャンピオン、MotoGPレジェンドでもあるアンヘル・ニエトを偲ぶ最高の形となりました。パドックは12+1回世界タイトルを獲得したチャンピオンを朝に追悼。彼はミシュランタイヤを履いて何度もレースでの勝利を飾っています。ミシュランはこの後ブルノで開催される月曜ゲストの為にトラックに残ります。そして、その後パドックはオーストリアで開催される第11戦の舞台スピルバーグへと向かうことになります。

マルク・マルケス

「今日はフラッグtoフラッグだったこともあって本当にトリッキーなレースでした。どのライダーにとっても複雑なレースだったと思いますし、タイヤの選択が難しかったですね。レース前にソフトのリアレインタイヤを履いたのはミスでした。このコンディションの中ではあまりにもタイヤが柔らかすぎ、そのため早めにピットインしてタイヤを交換する必要がありました。その後スリックタイヤで良いリズムで走行することが出来ました。今週末はウェット、ドライのいずれにコンディションでも良いフィーリングがあったので自信を持って走行が出来、これが違いを生み出すこととなりました。後続と差がついているのがわかり、レースを良い形で力強いリズムで終えようと考えました。ミシュランのタイヤが安定感を与えてくれたので嬉しく思っています。これは全てのライダーにとって重要なことで、彼らの仕事には満足しています。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「今日は天候が非常に複雑な1日でした。グリッド上でタイヤを交換しているライダーも多数いましたしトラックが乾きだしてからは、数名のライダー達がかなり速いタイミングで彼らのバイクを交換しており、これには驚かされました。ウェットタイヤはレーススタートは良い形で機能しており、金曜のレイン走行では非常に高速なタイムを見ることも出来ました。ですから今日のレースに関しても同様だろうと思っていたんです。マルクは早めにピットインするという選択をし、路面が乾き出すタイミングですぐに素晴らしいタイムを記録し、その判断が当たったと言えるでしょう。しかし、これは冷えて、ところどころ濡れているトラックで我々のタイヤが高いグリップを発揮したということを証明しているわけですから嬉しいことです。それ以外のタイヤを履いた選手達のパフォーマンスもまた素晴らしいもので、マーベリックが17周目にファステストを記録したのは、タイヤの高い耐久性とタイヤのグリップが周回を重ねても落ちないということの証明と言えるでしょう。この後はブルノで1日テストがありオーストリアへと向かい、全く新しいチャレンジを迎えることとなります。しかし我々もしっかりとした準備が出来ています。最後にミシュランを代表して、アンヘル・ニエトのご友人、ご家族に対して心からのお悔やみを申し上げます。彼は偉大なミシュランのチャンピオンであり、パドック、そしてレース界がその損失を嘆くことになるでしょう。」


(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>