ミシュランタイヤからリリースされている、今週のオーストリアGPに関するプレビューをご紹介します。昨年はDucatiがワンツーを飾ったオーストリアですが、今年もDucatiがスピードを発揮するのか、それともホンダ、ヤマハがスピードを発揮するのでしょうか。

ミシュラン、シュピールベルグの”リンク”に向けて準備完了

ミシュランはオーストリアの山岳地帯を横断し、2017 年 MotoGP™世界選手権第 11 戦、NeroGiardini Motorrad Grand Prix von Österreich が開催されるシュピールベルグのレッドブル・リンクに向かいます。

ブルノで行われた先週のレース、さらに翌月曜日に同じサーキットでワンデー・テストが実施され、次のレースへの移動時間が非常に短くなりました。2週連続開催では常に、レーススケジュールが一層タイトなものになります。レッドブル・リンクは昨年、モーターサイクル・グランプリとしては19年振りに開催サーキットとしてカレンダーに加えられ、今年はそれに続く開催となります。1周4,318mのコースは特徴の異なる2つの左コーナー、高速の左カーブ、それに7つの右コーナーが結びつけられた、通常のコースとは異なるレイアウトで、路面のアスファルトは摩耗を誘発するため、タイヤにとって、特に右ショルダーには非常に厳しいコースです。ミシュランはこれに対応したレンジのタイヤを用意します。

昨年、ミシュランはシュピールベルグで素晴らしいデビューを果たしており、その際に得た情報を活かしてコースに合った理想的なタイヤを提供します。MICHELIN Power Slicks はフロントがすべて左右対称設計のソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドの3種類を用意しています。これらはすべて、ライダーに最適なパフォーマンスを与える最高の選択肢を提供するよう設計されています。リアタイヤもソフト、ミディアム、そしてハードコンパウンドを用意していますが、こちらは左右非対称の設計で、すべての仕様について右ショルダーをハードな設定として右コーナーが多いことに対応しています。また、サーキットがオーストリアの山岳地帯、シュタイアーマルク州に位置するため、レースウイークエンドに雨が降る可能性があります。どんな降水量にも対応できるよう、MICHELIN Power Rain タイヤは、前後ともにソフトとミディアムコンパウンドを用意しています。リアタイヤはどちらのコンパウンドとも右側をよりハードとした、左右非対称設計です。

レッドブル・リンクは1969年に最初に建設されたサーキットで、エステルライヒリンクとして知られていました。2016年にMotoGPが復活開催され、息をのむような風景とは対照的に衝撃的なレースを観戦するため、レースウイークエンドには200,000人を超える人々が訪れ、グランドスタンドやコース周辺の山腹を埋め尽くしました。サーキットの見事な施設、先進的な設備と相まって、この大会はグランプリ委員会から 2016 年の Grand Prix of the Year を受賞しました。サーキットが今年もタイトル獲得を目指すことは間違いないでしょう。

ミシュランとMotoGP参加者はまず8月11日金曜日に行われる最初のフリープラクティスセッションから走行を開始します。その後、セッションは午後にも行われます。翌土曜日にさらに2回のフリープラクティスが行われた後、午後には公式予選が行われ、日曜日に28周で争われるレースのスターティンググリッドが決まります。決勝レースは現地時間14時00分(日本時間21時00分)にスタートします。

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「ブルノでのレースの後、ワンデー・テストがあり、それから次のイベントが開催されるオーストリアに向かうため、私たちは非常に忙しい時間を過ごしています。レッドブル・リンクでの昨年のレースウイークエンドは、私たちにとって非常にポジティブなものでした。私たちのタイヤは一部で極端な温度となる中でうまく機能しました。初日は低い温度だったのが、レースでは路面温度が 50℃近くまで上がりましたが、タイヤは高性能を発揮しました。レースが終盤に近づいたところでラップレコードが記録されたので、耐久性は特に満足できるものでした。」

「コースのレイアウトは非常にユニークで、本当に左コーナーといえるものは 2 つしかありませんが、昨年、私たちはレイアウトに合ったタイヤを持ち込みました。今年、私たちは興味深いデザインに対処するためのタイヤを持ち込みます。昨年はレース全体がとても見事でしたし、今年もそうなると確信しています。そして、私たちはミシュランのタイヤがレースを可能なかぎりおもしろく、エキサイティングなレースになるようにするつもりです」

(Photo courtesy of michelin)

<ミシュランタイヤ プレスリリース>