ロッシ選手を破ってヤマハ500勝目を達成したビニャーレス選手。落ち着いたレース運びでザルコ選手を交わして、ロッシ選手とのバトルを制して優勝を飾りました。こうしてロッシ選手との直接対決を制して区切りとなる500勝目を獲得した姿を見ると、1つの時代が移り変わっていくのを感じさせます。なお、パルクフェルメには新しいガールフレンドらしきキュートな女性の姿がありました。

Q

「今日は優勝おめでとうございます。ヨハン・ザルコが今日は強いということは予想していたと思いますが、彼はソフトタイヤを履いており、彼についていくのはどの程度大変だったのでしょうか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「大変でしたね。序盤の彼は本当に速くて、燃料満タンでは彼のようにコーナーを立ち上がる事が出来ませんでした。ただ、その後彼のタイヤがドロップしてきて、自分達のタイヤが機能し始めました。周回を重ねるごとに良いフィーリングになってきて、最終ラップは全力でプッシュしました。今週末にチームが素晴らしい働きをしてくれた事を本当に嬉しく思っています。ここではタイヤも素晴らしい働きをしていたので、ムジェロでも同じような状況であることを願っています。」


 

Q

「ヨハンを抜くにはかなりプッシュする必要があったようですが、その後にヨハンやヴァレンティーノから逃げ切れると思っていましたか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「苦戦しましたね。彼らはすぐ後ろにいました。0.7秒まで差が開いたんですが、その後ヴァレンティーノが追いついてきて、ミスを何度もしたことで抜かれてしまいました。その後は彼にブロックされてしまったんですが、残り2周で0.2秒まで差を詰めて、”よし、ここからだ”と思ったんです。セクター1で真後ろにつけて、セクター3で最終セクターでのオーバーテイクに備えていたんです。最終コーナーでと考えていたんですが、ヴァレンティーノが小さなミスをしたので、インにバイクを入れました。後はひたすらベストを尽くしました。”残り2セクターなんだから”と言い聞かせて、全てのオーバーテイクをブロックしました。ヴァレンティーノが転倒したのはチームとして考えると残念です。ヤマハで1位から3位を獲得出来れば最高でしたからね。ただ、チャンピオンシップに関しては良いレースでした。これで皆がミスをしたことになります。こういう形で作業を進めて、また1勝という形で勝利をしたいですね。」

 

Q

「これはあなたのキャリアの中でも素晴らしいラップでしたね。ヴァレンティーノをバトルで破っただけでなく、ファステストラップを最終ラップで記録し、これは同時に新しい記録でもあります。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「そうですね。自分にとっても最高のレースでした。ダッシュボードで-0.3秒という表示が見えて、自分でも”ラストラップにしては速すぎる”と思ったんです(笑)ただフィニッシュラインで32秒3というのを見て、特別な気持ちになりました。チームが祝福してくれているのも見え、最高の気分でした。」

 

Q

「ヴァレンティーノが転倒したのには、いつ気づいたんですか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「スクリーンを見た時です。ペドロサが何位でレースを終えたのか確認したかったんです。そこでヴァレンティーノがいない事に気が付きました。チームとしては良くない結果です。ただ、チャンピオンシップにおいては自分達にプラスですね。」

 

Q

「今日はチャンピオンシップ上において重要なマルクが転倒しました。ムジェロには17ポイントのリードで挑むわけですが、ムジェロに関してはどのような思いですか?」

マーヴェリック・ビニャーレス

「同じメンタルで挑む必要があるでしょう。レースにおいて自分達は後半に非常に強いです。今日もヴァレンティーノに抜かれはしましたが、リアに十分なグリップがあると感じました。非常に気分がいいですね。」

 

Q

「今日はヤマハにとっての500勝目でもありました。実に素晴らしいですね。」

マーヴェリック・ビニャーレス

「ヤマハファミリーの一員であるというだけでも、こうしたヤマハのレザースーツに袖を通すことが出来るだけでも素晴らしいですよね。ですから、こうして自分がヤマハ500勝目を達成出来るなんて、本当に特別な気持ちになります。」