前後ソフトタイヤを履いて前半から飛ばしたザルコ選手。終盤までタイヤが保つのか心配になる走りでしたが、見事にそのまま走りきり、ロッシ選手の転倒もあって2位を獲得しました。次回のムジェロでの走りにも期待が高まります。

 

Q

「104,000人のフランス人のファンが見守る中で、MotoGPクラスで初の表彰台おめでとうございます。多くのプレッシャーがあったと思いますが、今の気持ちを聞かせて下さい。」

ヨハン・ザルコ

「素晴らしい気持ちです。今日はスタートから良い気分でレースをリード出来ました。コンディションは昨日よりもだいぶ良かったですね。その後にビニャーレスに抜かれましたが、彼が速いペースで走るのを追うことが出来たということが、今日の表彰台の鍵だったと思います。彼を良いペースで追うということが、タイヤをコントロールする上で大きなプラスとなりました。ヴァレとビニャーレスがバトルをする中で、どちらかが転倒してさらに良い順位を獲得出来るかもしれないと思っていましたが、まさにその通りになりました。今日はファンが沢山の声援を送ってくれて、ポジティブなエネルギーをもらいました。彼らが自分をこの順位に運んでくれたんだと思います。」


 

Q

「皆があなたを時々ルーキーだと忘れてしまいます。というのも、まだ僅か5戦で世界で最高のライダー達とバトルを展開しているわけです。自分自身でも今までの走りに関して驚いていますか?」

ヨハン・ザルコ

「まぁルーキーとは言え、最高のヤマハのバイクに乗っていますからね。このチャンスを最大限に活かさないといけないと思っています。このバイクは自分に多くの自信を与えてくれます。ですから気楽に捉えたくはなくて、このままプッシュを続けていこうと思っています。こうすることで速いスピードで学習が出来るでしょうし、今この瞬間を楽しんでいます。」

 

Q

「2015年は茂木で初のMoto2チャンピオンシップ優勝を決め、昨年はマレーシアで2度目のチャンピオンシップ優勝を決めました。今日の結果はあなたのキャリアにおいて、どのような位置づけとなるのでしょうか?」

ヨハン・ザルコ

「昨年シーズンにずっと抱えていたプレッシャーは大きく複雑なもので、そこから多くを学ぶことが出来ました。今週末はルーキーだというのもあって、上手くプレッシャーを管理出来ました。それに今日の2位という結果は、引き続き戦いプッシュするということに関して、さらなるモチベーションを与えてくれました。」

 

Q

「ロッシがグラベルで転倒しているのを見て、どう思いましたか?これであなたの2位が確定したわけですが。」

ヨハン・ザルコ

「レースの中で集中している時は、1ポジションアップすることが出来たと感じただけですね。ビニャーレスがすぐ目の前でゴールしていて、自分は手を上げてファンに対して”応援してくれたありがとう”という気持ちを伝えたんです。」

 

Q

「ムジェロは高速サーキットですが、昨シーズンはMoto2で優勝しています。自信はあると思いますが、ヤマハのパッケージがここではどうだと思いますか?」

ヨハン・ザルコ

「ムジェロに関して色々と学習しているところですが、今わかっているのは今のペースで走る続けることです。金曜から日曜の天気がコンスタントで、タイヤを上手く機能させ、自信を見つけるということです。フィジカル面では厳しいトラックですが、しっかりと備えて次の表彰台獲得を目指していきたいと思います。」

 

Q

「今日フランスのファンの目の前で表彰台を獲得したというのは、2009年のランディ・ド・プニエ以来の快挙です。フランス人ファンにとっては随分と長い時間ですが、待つ甲斐があったと言えますね。」

ヨハン・ザルコ

「ええ。ファンはこうしてフランス人が表彰台を獲得するのを待っていたんだということを示してくれました。彼らが待ち続けた選手になることが出来た事が嬉しいですし、彼らを失望させたくありませんでした。今はこのポジションを維持して前進していきたいと思います。」

(Photo courtesy of michelin)