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ミシュラン カタルーニャGPレビュー2020

スペインのカタルーニャGPは、厳しいコンディションの中で開催され、ファビオ・クアルタラロが今期3勝目となる優勝を遂げた。週末を通じて強風と例年よりも冷たい気温が路面グリップに大きな影響を及ぼした週末で、決勝も曇り空、気温は17℃となり、例年の気温よりも27℃低い状況でのレースとなった。これによってトラック温度はわずか20℃とタイヤには厳しい気温でのレースだった。

しかしミシュランのパワースリックタイヤは、冷たく滑りやすい路面でグリップを発揮。このコンディションに対応するため、全てのライダーはリアにソフトタイヤを使用。多くがフロントにもソフトタイヤを使用した。

土曜日にポールポジションを獲得したのはフランコ・モルビデッリで、24周のレースでホールショットを奪う。8周目までフランコ・モルビデッリはトップを走るが、9周目にファビオ・クアルタラロがトップに浮上。ファビオ・クアルタラロはレースにおける最速タイムを記録している。

ファビオ・クアルタラロはそのままレースをリードし続け、優勝を手にした。2位はスズキのジョアン・ミルで、チームメイトのアレックス・リンスが13番手スタートから3位を獲得した。これでスズキは2007年以来となるダブル表彰台を獲得している。

こうしたコンデイションにも関わらず、レースでは多くのオーバーテイクが発生した。序盤レースをリードしたフランコ・モルビデッリは4位、ジャック・ミラーが5位、フランセスコ・バグナイアが6位で352km/hの最高速度を記録。全レースでトップ10を獲得している中上 貴晶が7位、ダニーロ・ペトルッチが8位、マーべリック・ビニャーレスが9位、カル・クラッチローが10位となった。

ミシュランは10月11日に開催されるフランスGPでホームレースを迎える。なお、フランスGPから今年3度目となる3連戦がスタートし、フランスの後はアラゴンで18日にレース開催となる。

ファビオ・クアルタラロ

「表彰台から長いこと遠ざかっていましたので嬉しいです。スタート時点でタイヤのフィーリングは最高でしたが、中盤から温存に気を回しながらの走行となりました。皆とほぼ同じですが、前後ソフトタイヤという選択は良かったと思います。フランキーほど良い走りは出来ていませんが、予選でのパフォーマンスも悪くありませんでした。」

「もっとも重要なのは25ポイントを獲得出来たことです。次回はフランス開催ですから待ちきれません。少なくとも10℃は温度が高いでしょうし、再び優勝してミシュランの勝者インタビューを受けたいですね。」

ミシュランモータースポーツ 2 輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「皆にとって非常に大変な1週間でした。今年は例年6月ではなく9月開催となり、シーズン前にタイヤ選択を終えなくてはなりませんから、例年の天候を参考にタイヤを選択してきました。残念ながら例年にないような寒い1週間となり、タイヤを適正温度に加熱すること、路面がらグリップを引き出すことが難しくなってしまいました。エンジニア達はライダーやチームと密接に作業をして、路面から最大のグリップを引き出せるタイヤ選択に注力しました。」

「こうした状況の中で素晴らしい仕事が出来たと思います。実際に同時期に例年サーキットを訪れていないと、コンデイションの予測は非常に難しいんです。こうした背景もあって、今回使用されたタイヤはラインナップのうち3種類となりました。つまりそこまで間違った選択ではなかったということです。この後はル・マンに向かい、忙しい週末が始まります。」

(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)

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