ダニーロ・ペトルッチは今までDucatiの強みだったストレートスピードがもはや強みとは言えなくなっていると語る。今回もストレートが短いことがプラスになったというコメントがあった。最高速度自体はDucatiが変わらずトップ(Q2ではペッコが最速)であるが、立ち上がりの加速を含めた体感的なスピードが遅くなっているのかもしれない。
ダニーロ・ペトルッチ

今年はストレートでかなりタイムを失っている

ダニーロ・ペトルッチ

「このトラックでは良い走行ができると思っていました。バイクのフィーリングは良かったですし、過去ずっと良い走行ができていますから自信がありました。通常はここで5月にレースをしていますが、今年は10月のレースとなりました。しかし、今シーズンずっと苦戦していたブレーキングについて良いフィーリングを得ることができています。バルセロナではストレートでかなりタイムを失っていましたが、ここではストレートが短いのが幸いだと思います。」

「昨日のコンディションは午前中の雨、午後は曇りの状況でしたから、バイクのセッティングをするには適切なコンディションではありませんでした。しかし、今週末がスタートする前からバイクにどのような変更が必要なのかわかっていましたし、このトラックではブレーキングが非常に重要になるとわかっていました。ですから、今回はブレーキングの安定性を高める方向でセットアップを行っています。明日は10人の選手がフロントで戦うことができるほど接近していると思います。」

「ル・マンがなんで得意なのか分かりませんが、タイトコーナーがないトラックが好きなのは事実です。バルセロナで苦戦していたブレーキングが良い形でできていること、そして今週末は気温が低いことがプラスになっていると思います。通常自分は体重が重いのでタイヤの温度がかなり上がってしまうんです。こういった理由からここでスピード発揮をできているのではないでしょうか。」

「レッドブル以降でストレートスピードに苦戦をするようになってきています。特にバルセロナではストレートの遅さに非常に苦しめられました。通常はストレートの速さがDucatiの強みなんですが、この強みを発揮することができていないんです。自分の体重は昨年と変わっていませんし、なぜなのか理由がわからないんです。エアロダイナミクスが多少変わっているのかもしれませんが、ストレートが今年の弱みになってしまっているんです。」

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)