ベンスナイダーはポイント圏内目前でチェッカーフラッグ ビェシェキルスキは30位で完走

第12戦テルエルGPの決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーはポイント獲得を巡り、最後まで激しい戦いを続けました。抜きつ抜かれつの激しいバトルの末、最後は惜しくもポイント圏内に0.5秒足りず16位でレースを終えました。

チームメイトのピオトル・ビェシェキルスキは、23位でしっかりと完走を果たしました。全21周の戦いでベンスナイダーは強力なライバルたちと互角以上の戦いを繰り広げました。マリーニ、ロバーツ、ビエヘ、シャーリン、コルシといった有力選手たちと激しいバトルを繰り広げ、白熱した戦いの最中に10周目にはギリギリのオーバーテイクを試みた結果あわや転倒というひと幕もありました。

最終セクターの長い直線ではトップスピードに優位性が得られず厳しい勝負を強いられたベンスナイダーですが、タイムをコーナリングやブレーキングで詰め、1周あたり0.5秒ほどを削り取っていきました。しかし、苦労して縮めたその差も、ライバル選手たちがふたたび直線でスリップストリームの駆け引きをうまく利用してボをひき離す、ということの繰り返しでした。最終的に、ベンスナイダーは優勝したサム・ロウズ選手から27.404秒差の16位でゴールラインを通過しました。

ビェシェキルスキは、リズムを掴めないレース序盤に前方と離れる展開になりました。調子よく走れるようになったころにはすでに集団から離れており、そのためにさらに差が大きく開いていく状況でした。それでも最後までしっかりと走り抜き、優勝選手から1分00秒394差の23位でチェッカーフラッグを受けました。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:16位)
「レース序盤はうまく行った。直線区間に出る前に、後続の選手たちと距離を少し開いておくことができた。スリップストリームを使われて追い抜かれるのを避けるためには、そうしておくことが必要なんだ。でも、ハイサイド転倒を起こしかけた後に、後ろのライダーたちに追いつかれてしまい、直線で追い抜かれてしまった。今日はフィーリングも良く、バイクもとてもよく走ってくれていたけれども、トップスピードが少し足りなかった。ポイント獲得を逃してしまったのはとても残念だけど、今回は僕自身とチームが一丸となって戦えた。クルーチーフ、データ担当者、メカニックの全員が力を合わせて、僕たちの底力を見せつけることができたと思う。この調子で次のレースも頑張るよ」

ピオトル・ビェシェキルスキ選手(ゼッケン74)

(決勝レース:23位)
「今回は課題と成果がハッキリ出た週末になりました。収穫は、自己ベストから0.3秒以内のタイムでほぼ最後まで安定して走れたことです。レースタイムは先週よりも5秒速くなっており、僕自身も優勝選手に前回より5秒分を詰めることができたので、進歩をしっかりと感じることができました。課題は、自分で目標にしていたさらに5秒詰める走りをできなかったことです。レース序盤の5周でそのタイムをロスしているので、ここが僕の大きな改善点のひとつ、ということです。レースペースは悪くないので、もう少しスピードを上げなければならないと思います。今週もチームの皆と一所懸命頑張ってたくさんのことを勉強できたので、次のバレンシアも引き続きこの調子で頑張ります」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)