ベンスナイダーが14位入賞、2ポイント獲得!! ビェシェキルスキも22位で完走を果たす

第13戦ヨーロッパGPの決勝は、厳しい反面、非常に充実したレース内容になりました。NTS RWRacing GPのボ・ベンスナイダーは14位でゴールし、2ポイントを獲得。チームメイトのピオトル・ビェシェキルスキは、今回もさらに学習を進めて22位で完走を果たしました。

今回の週末は、金曜と土曜の両日が不安定な天候でしたが、日曜になってはじめて、晩秋のバレンシア地方に相応しい高く青い空から明るい日射しが注ぐ一日になりました。午前のウォームアップ走行は、このレースウィークで初めてのしっかりしたドライセッションで、NTS RW Racing GPのチームクルーたちはこの20分間のセッションタイムを有効に活用して、両選手がレースで快適に走ることのできるセットアップを見いだしました。

ベンスナイダーはレース序盤でやや出遅れましたが、その後、順位を挽回してトップテン圏内の直後で激しいポジション争いを繰り広げました。長島哲太選手やホルヘ・ナバロ選手、トマス・ルティ選手、マルセル・シュロッター選手という強豪たちを相手に激しいバトルを続け、最後の数周は単独走行で14番手をキープ。2ポイントをがっちりと獲得しました。

ビェシェキルスキはレース序盤に少しミスをしてしまったため、前方集団と離れてしまいましたが、それ以上に大きな差を広げられることなく、最終ラップまでしっかりと集中力を維持して走り抜きました。チェッカーフラッグを受けたとき、優勝したマルコ・ベツェッキ選手とのタイム差は1分を切っていました。第14戦バレンシアGPは、引き続きここリカルド・トルモ・サーキットで開催。11月13日(金)から走行がスタートします。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:14位)
「今週は厳しいウィークだったけれども、なんとか凌ぎきったよ。ドライコンディションで走る時間はほとんどなかったので、セットアップを探るうえで午前のウォームアップがとても貴重なセッションになった。そのウォームアップでは、あまりバイクのフィーリングがよくなかったので、セッション後にチームスタッフが変更を加えてくれて、それがレースでとてもうまくいったんだ。レースのスタートはいまひとつだったけど、4コーナーから5コーナーで少し挽回をできた。」

「でもファビオ(・ディ・ジャンアントニオ)が転倒したときにそれを避けたことで、トップテンの集団と差が開いてしまった。トマス(・ルティ)をうまくオーバーテイクして、長島選手やナバロ選手たちとバトルになったんだけど、抜くまでには至らなかった。レースが半分を過ぎても、とてもいいペースで走れたよ。でも、途中から低速コーナーのフルバンク時などにエンジンの調子がおかしくなってきたので、燃料がなくなってきたのかと思って、少しペースを落とさなければならなかった。」

「残り周回を考えると前に追いつくのは難しそうで、しかも後方との差もかなり開いていたから、しっかりとポイントを獲得するよう順位キープに徹したんだ。ポイントをしっかりと持ち帰ることが、なにより大切だからね」

ピオトル・ビェシェキルスキ選手(ゼッケン74)

(決勝レース:22位)
「今日のレースは、今までのなかで最も厳しかったと思います。それでも、優勝者との差をなんとか最大限に詰めることができました。オープニングラップの6コーナーで、旋回中にギアがニュートラルに入ってしまうミスを犯してしまい、それが原因で前方グループとの差が開いてしまいました。」

「でも、レース前半はかなり速く走れたと思います。いつもこれに苦労をしているので、その意味では今までよりも成長できました。レース後半になってタイヤのグリップが下がってくると、自分のペースも大きく落ちてしまいました。この点については、FPの難しいコンディションでもユーズドタイヤでタイムの落ちを想定して練習を重ねてきたので、想定内として走ることができました」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)