ヤマハは2021年にテストライダーとしてカル・クラッチローを迎える。カル・クラッチローは2020年でこれで正式に現役を引退、2月14日から16日に予定されているMotoGPシェイクダウンテスト(セパン)に、ヤマハテストライダーとして参加することになる。

カル・クラッチローはMotoGPで10年走行経験があり、その中で、ヤマハ、Ducati、ホンダのバイクに乗ってきた。なお、カル・クラッチローはメーカー合同テスト等への参加の他に、ワイルドカードとして出場する予定も既に明らかになっている。

クラッチローは2009年のワールドスーパースポーツでヤマハのバイクを操縦して優勝。WSBKにステップアップし3勝、10回表彰台を獲得、年間ランキングを5位で終えた。2011年にモンスターエナジー・ヤマハ・テック3からMotoGPデビューを果たし、3年間ヤマハのバイクでMotoGPを戦った。

カルの経験はM1の開発に役立つだろう

リン・ジャービス

何よりもまず、カルにおかえり!と言いたいですね。カルがヤマハをWSSPチャンプとして初めて訪れたことを今でも覚えています。彼はその場で、いつかMotoGPで走りたいと話していました。スーパーバイクで走った後、3年間はヤマハテック3で走行することになり、その後7年間はMotoGPの2台タイトルコンテンダーのライダーとして経験を積んできました。カルは豊富な経験を持ち、真っ直ぐな性格ですが、これがYZR-M1の開発に大きく役立つでしょう。

「もちろん今年はホルヘと素晴らしいプログラムを進めようと思っていました。しかしCovid-19のせいでプランの変更を余儀なくされました。共にテストプログラムを進められなかったこと、ゴールを達成出来なかったことは残念ですが、ホルヘと共にヤマハで成し遂げた数々の栄光は忘れません。ホルヘがこれから進む未来に幸福が待ち受けていることを願います。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of yamaha-racing)